母の所でアゾは武士たらんものは、と
日々独自の修行をしている訳だが、
私は常々アゾがしている修行は武士道ではなく
忍者修行な気がしてならない。


咲蝶帰還の気を読んで姿を表した在りし日のアゾ。



この子のスゴい所はその徹底ぶりで。


他人が苦手な廊下組ニャンズもお腹が減れば客人がいても姿を表す。

でもアゾは出てこない。


お客様が帰るといつの間にかそっと姿を表している。

何処かに息を潜め、実家の動向を探り、忍者たるものむやみに大声をあげ自己を主張する事はなく、
自己アピールはただ静かに壁を引っ掻く←



アゾと一緒に寝ると、小一時間は手や顔をなめられ続けないといけない。
アゾ流の親愛の情なので、眠くても、痛くても、魚臭くても、ただただ黙って受け入れなくてはいけない。

アゾ的おもてなしが終わると、アゾは足の間で寝る。
しかし気遣い半端ないアゾは、少しでも足を動かそうものなら
ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!寝づらかったのね?!
ってな感じでアゾのお詫びのグルーミングを小一時間受けないといけないので、ここはグッと我慢に限る。


ある日、おもてなしのグルーミングが終わっても足の間に来ないで、何やら押入の辺りをずっとガサゴソしていて、
そんなアゾを放って寝てしまい、
朝起きてからアゾが何をしていたのか気になって音のした辺りを見てみたら
私がずっと探していた仕事の資料が出てきた。




アゾの忍者への第一歩は、実家に来てすぐの赤ちゃんの頃だったように思う。

まだ両手ちょこんと乗るくらいの大きさで、
気の強いアゾは
「はいはい、新しいお母さんだょー」と言うユリぼうず♂に
「お母さんじゃなぁーい!しかも男じゃないか!?シャーッ!!」とやり
以来ユリとアゾは犬猿の仲になった。

猫だけどねww



その当時実家へ行くと、猫達のいるリビングと扉隔てて続きとなっている仏間で寝ていた私は
夜中ニャンズのケンカの声で目を覚ました。

リビングへ出ると案の定、ユリぼうずが勝利のゴロンゴロンをやっていてアゾの姿が見えない。


アゾを探すとベランダの隅でプルプルして手を伸ばすと泣きながらしがみついて来た。

怯えるアゾを猫ハウスの一番上に入れ、外から中が見えないようにし、
怯えたアゾが漏らしたと思われるマッチ棒のようなう○ちの始末をし再び寝た。



翌朝起きると、アゾがいなくなったと騒ぎになっていた。

が、どうやって入ったのかアゾは仏間で私と一緒に寝ていた。



もう少し大きくなったアゾは、ジョンブリアンから新聞紙での遊び方を教わる。

ジョンブリアンは一人が新聞紙の中に隠れ、もう一人が新聞紙の上から襲いかかるというものだったが、
この遊びはリビングを離れ修行に邁進するアゾが、
寒い日に一休みする時に大いに活躍するようになった。

寒い日、アゾは新聞紙を被り暖を取るお家のない方々のような使い方をするようになったww



アゾちゃん、アナタが目指しているの本当は忍者じゃない(ฅ・ิω・ิฅ)?!


ま、アゾ自体が可愛いから武士でも忍者でもなんでもいいんだけど♡