仙台市で小学校2年生の女児が学校でいじめを受けた。

そしてそれを口にした母親が子と一緒に心中した。という報道がありました。


なんとも言葉に尽くし難い、最悪の事案だと思います。

なぜ、被害を受けたうえにこのお母さんは娘と共に死を選んだのか?


推測の域ですが、多分,「味方がいなかったから」じゃないのかなと思います。

いじめを受けた子は学校に行けなくなっていたと思われます。そして母親と家庭で過ごす中で孤立し、学校からの安心できる支援もなかったのだろうと思います。もしかしたら、加害者側ともうまく解決が出来ず、余計に傷つく結果になっていたのかもしれません。


お父さんもいたようですが、安心できる支援を受けていたら、心中という選択はなかっただろうと思います。

お父さんにも言えない苦悩があったのかもしれません。


いじめの被害者は加害者の数が多いため、時として数に勝る加害者側に言い負かされたり、正当化されたり、頼りの学校も加害者側に立ってしまったりと、追い詰められた上、孤立する場合が多く見られます。


このような状況に陥った人(子供も大人も)が、相談電話に電話していたなんて残念ながら話は聞きません。

無料相談窓口がたくさんあります。逆にありすぎてどこにかけていいのかわかりません。

また、孤立化していくと、相談した人に責められはしないだろうか。家庭の責任と言われないか。

と心配になります。


わたしが以前、聞いた話ですが、知人の先生が行政が設置している教職員専用の相談窓口に「同僚の不適切な行為」を相談したところ、

「学校に直接言ったらいかがですか」「私どもが学校に連絡することはありません」と言われたそうです。

話を聞くだけ聞いて、それはないよね。と知人と言いました。

知人は2度とかけない。かける人がいたら止める。と言っていました。


なんのための相談電話なのかなと思います。

良い方向に行くために相談したのに、余計に傷ついただけの結果ということもあるのです。


子供も同じじゃないかと思います。

もし、相談してカウンセリングマインドで聞いてもらったにしても「勇気を出して先生に言ったら」とか、「頼れる先生に相談して」と、

一般論を言われても、逆に萎えてしまいます。


子どもやいじめの相談を受けるとは、こちらもリスクを背負って、丸ごと助ける覚悟がないとできません。

アドバイスや一般論を言ってもかえって無責任な発言になることもあります。

そう言った意味で、ないよりはいいと思いますが、相談窓口を全力で頼ろうとすると痛い目にあうこともあります。


電話相談はどのようなスタンスで相談に乗るのか? 

悩みを聞くだけなのか、それとも具体的に動いてくれるのか。どうしてくれるかを明確に示してほしいです。

だって、かけようかやめとこうか、何度も何度も葛藤しながら、勇気を振り絞ってかけているのです。

その気持ちを蔑ろにしないことこそ、最低のマナーであり、対応であると思います。