原稿用紙に向かい頭をう~んとひねらせていると(大体こういうトキはイイのが浮かばない)何やら耳元で音が。

“ぶ~ん‥。”

何?

“ぶ~ん‥。”

そしてその音の主は目の前に現れた。

目を凝らしてよく見ると‥

蚊じゃ~ん!

おーっ!!

おーっ!!

こんなに毎日冷え込んできたのによく無事に生きてきたなぁ。
心なしか大分やつれちゃって、いろいろ辛かったろうに。

えっ?何?

“ぶ~ん‥。”

そうだろう、そうだろう。

“ぶ~ん‥。”

分かった、分かった。
みなまで言うな。

とりあえず話しは後だ。
この上腕二等筋にとまり密度の濃い~真っ赤なお血々(いつも献血で褒められる)を吸いねぇ。

“ぶ~ん‥。”

“ぶ~ん‥。”


ピタッ‥‥パシッ!!

瞬殺。

お陰で3ヵ所も吸われちまった。

顎なんか新右衛門さんみたいになっちゃったし。

あー痒い、痒い。

みなさんも油断しないように。

☆弾☆