午前の部は毎年お世話になっている自然環境復元協会・レンジャーズプロジェクトのリーダー研修会、午後の部はいつものメンバーでクズのツル切り等を実施しました。写真は研修後の記念撮影です。

最初のミッションは入口のソメイヨシノの落枝の処理。鋸の使い方や集積方法を学びます。

大きめな落枝は枝をバラして作業しやすい場所へ出します

太い枝は鋸で更にバラします(刃が自分の添えた手に向かないように、土や石に当たらないように注意します)

細い枝は剪定鋏で(鋏を逆向きに持たないように刃の向きに注意します)

太い枝の玉切りにも挑戦!おへそに向かって真っすぐに刃を長く使って挽きます。

作業に慣れたベテラン参加者も!安定感があり頼もしい!

今回は斜面の裾で幹に掛け、等高線に沿った形で土留めのように集積しました。枝は出来るだけ棒状にバラしコンパクトにまとめると、見栄えも良く、早く土に還ることが期待できます。

次のミッションは草刈りです!この時期に一旦刈ることにより、陽を当て春先の小さな植物(例えばスミレやニリンソウ等)の芽吹きを助け、多様性を保つ意図があります。

注意事項として、重点対策外来種に指定されている写真のトキワツユクサ(ツユクサ科)がまだ駆除しきれていないため、気付いたら根から除草しビニール袋に入れ、気付かずに刈った場合にも茎から広がらないように刈った草を一か所にまとめて集積することにしました。

鎌の使い方はOKですか?ここでも近接作業注意でスタート!

刈り草をくるくる丸めて運搬する技も披露してくれました

コカマキリ(カマキリ科)発見!

作業後、テキパキすっきり一か所に集積していただきました

フィールドではいろいろな種が服についてきます。動物に運ばれて遠くに分布を広げる作戦で、通称「ひっつき虫」と呼びます。写真はヌスビトハギ(マメ科)が多いですね

チヂミザサ(イネ科)もネバネバした小さな実がひっつき虫になります

道具を片づけ、感想や反省等の意見交換も。(U字溝に落ちてしまうハプニングあり、受け入れ側も注意喚起不足で反省です、次回以降に生かしたいと思います)

お土産は左からハナユズ、シークワーサー、カボスです

午後の部、レンジャーズの解散後はいつものように階段等の清掃や

林縁部を覆うクズのツル切り等を実施しました

油断すると径路にもすぐに生えて他の植物を覆ってしまいます

ツリフネソウ(ツリフネソウ科)はそろそろ終盤で、種が実ってきています

十分熟した種鞘に触れるとくるんと爆ぜて種が飛び散ります

オギ(イネ科)

一般的にススキ→オギ→ヨシの順に水分量を必要とするのだそうで、このエリアはオギに適した水分量だということが分かり興味深いです

アオミズ(イラクサ科)

ヤマトリカブト(トリカブト科、有毒)根っこから花粉まで全草毒草とのことですが、ハチが蜜を吸っていました

クヌギ(ブナ科)

 

盛り沢山な一日となり、沢山の作業が進みました。皆様大変お疲れ様でした!レンジャーズのミッションリーダーは自然や保全の楽しさ、大切さを安全に広める重要な役割を担っていますが、今後も様々なフィールドや活動を通してご活躍いただけることをお祈り申し上げます。

 

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