桜の森の満開の下 | さくらんぼちゃんのブログ

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桜の森の満開の下、公式ブログオープンしました。


咲き狂え 滅びの花
―二つの身体を溶かすように。

2012年7月13日(金)~16日(月)
スパイラルホール

作:坂口安吾 脚本:ほさかよう 演出:北澤秀人


昔、むかしのお話。
大きな桜の木がある山に住む山賊が、いつものように盗みを働いた。
美しい女だと思って盗んだのは、美しい顔をした青年だった。
青年は「人間の首」を使って遊びたい、という。
桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいばかりに美しい残虐な女は掻き消えて
花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり――。



桜の森の満開の下から人間を取り去ると恐ろしい景色になります。
 坂口安吾の描いた本作は、一人の孤独な盗賊が、美しい女性をさらってきたところから物語が展開していきます。女性の美しさに心を奪われた山賊が、女性の旦那だった男を殺し、自分の妻とするがやがて、立場が逆転し、男は女の言いなりとなり更にたくさんの人間を女が欲するままに殺していく…。でもある日、桜の木の下に立ったとき
自分の行い全てを否定し、女を手にかけてしまう、、、
男は何故そこまで女の言いなりとなったのか、そして桜の木の下には何があったのか。
所謂「耽美的」な小説世界の安吾ワールドを、ほさかよう脚本で「人間」の「真実(ほんとう)の姿を描き直します。
「孤独」の正体とは一体何なのか。地に足のついた「新説・桜の森の満開の下」をお届けしたいと考えています。


「美女」を「青年」に描き直す
物語上では、山賊は「美女」に出会ったことにより、さまざまな「疑問」に気づいていきます。しかし、今回は敢えて、この「美女」を「青年」に置き換えて描きなおしました。「人間」の「孤独」を描くにあたって「男女」の関係から見えてくる「孤独」よりも「人間」としての対象物を描くほうが伝わるものがある、と考えたからです。
山賊にとっては、この青年に出会った事、この青年が望む「人の死」や残虐さに
恐らく「自分自身」を見たのではないか、そう考えています。
今までの安吾作品では描いたことの無い形でのアプローチに挑戦します。


文学作品だからといって難しくない世界観
今回、演出を担当するのは、きちんとした「演劇」世界を演出することに定評のある北澤秀人。安吾の世界そのままに、ただ、「小説」の魅せ方をより大衆的につくりかえてもらいます。「舞台」をあまり見ない客層に向けてもきちんとアプローチしていきたい。願わくば見終わった後に小説を手にしてもらえたら、と考えておりますので、描く世界は難しい会話劇ではありません。
いつ、どこで行われていた物語なのかも今回は提示せず、「お客様」自身に問いかけられる不思議な空間を作り出そうとしております。
作家、ほさかようの得意とするダークファンタジー要素も要所に織り込まれ、より入り込みやすい作品世界が広がります。