これは飛鳥時代の人たちが食べていたとされる物を再現した
「甘乳蘇」という食べ物です。
私ももちろん見るのも食べるのもはじめて。
「蘇」というのは、絞りたての生乳を長時間煮詰めて、型に入れて冷やして
固めた物なんだそうです。
日本の最古の医術書にも、不老長寿や美容の為に食べる物として、その効能が
記述されていると説明されていました。
再現して作っているのは、宮崎県の中西牧場さんです。
牛乳を8時間位煮詰めると、色が茶色く変化してきて10分の1位に
濃縮され、こういうものが出来上がるそうですヨ。
古代には甘味料という物が無かったので、自然の甘みと旨みは
とても貴重な食べ物だったとか。
薄くスライスして、いただきます。
上品で癖のない甘さです。
口の中に入れると自然にとろけていきます。カラメル菓子が溶けるような感じかな。
まさにミルクの塊。チーズとはまた少し違う。匂いもきつくありません。
ミルクがこれでもかと言うくらい、ぎゅうっと濃縮されていて甘さを抑えた練乳風。
これ1日ひとかけら食べるだけで、カルシウムがバッチリ摂れるそうです。
牛乳も沢山使用するし濃縮されるので、、牛乳が売れないで困っている地方で
製品化したらいいかも。
牛乳嫌いの子供や、ご老人の骨粗鬆症の防止には、とてもよい食品だと思うな。
私みたいに珍し物好きの人にもね(^_^)v