頑張るミック | さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

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昨日、ミックとお婆ちゃんのことを書きましたが、

 

ちょっと急いで書いたので、一部はしょりすぎちゃいました。

 

ということで、あらためてご説明します。

 

 

ミックのお婆ちゃんは9月前半に入院しました。

 

入院期間はそれほど長くなかったのですが、

 

帰ってきた時には、何も食べられない状態でした。

 

病院では点滴で栄養補給していたんですね。

 

ホームに戻ってきてからも、高栄養ドリンクを飲むだけで、何も食べられませんでした。

 

 

血中酸素濃度(コロナで話題になったものです)も低く、

 

在宅患者用の酸素吸入器をつけていました。

 

何も食べられず、酸素吸入もしているご状態だと、通常は看取り介護にとステージが変わります。

 

医師からは、安静にしていれば、体力が回復する可能性もあると言われていました。

 

 

でも、ミックのお婆ちゃんは、認知症で安静ということが理解できません。

 

そして、本来活発な方なので、じっとしているのが苦手なんです。

 

もう立つことができない状態ですが、ベッド上でずっと体を動かされると思われました。

 

また、活発な正確なだけに、お部屋でじっとしていると、活気が失われてしまい、生きる気力がなくなり、それが体調を一層悪くするだろうと懸念していました。

 

でも、そうはならなかったのです。

 

ミックがいたからです。

 

ミックは、片時もお婆ちゃんの元を離れることなく、ずーっとお部屋で一緒にいました。

 

ずっとベッドの上にいて、お婆ちゃんに寄り添っていました。

 

だから、お婆ちゃんはお部屋で安静にしていられました。

 

お部屋で静かに過ごしていても、活気を失いませんでした。

 

ミックが一緒にいてくれたからです。

 

 

お婆ちゃんの体力は徐々に回復し、

 

先週から、きざみ食(お料理を細かく刻んだ物。より正確に言えば、ものすごく細かく刻んだ、ごく刻み食)を食べることができるようになりました。

 

固形物を食べることができたんですっ!

 

これは、大変大きな回復です。

 

今週に入って、酸素吸入も外れる時間が増えました。

 

これも、大変大きな回復です。

 

看取り介護(ターミナルケア)のステージに入る可能性が高かったお婆ちゃんが、普通の生活に戻ってきたのです。

 

すべてはミックのおかげです。

 

死の方向に歩もうとしていたお婆ちゃんを、ミックが命の方向に引き戻したんです。

 

犬と一緒に生きること(猫も)は、ご高齢者様の命につながることがあるんです。