フードスタンプによる細菌検査実施 | さくらの里山科公式ブログ ご入居者様とワンちゃん、猫ちゃん

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今年もフードスタンプによる細菌検査を実施しました。

 

 

フードスタンプとは、簡易的な細菌検査のキッドです。

 

このゼリーみたいな物がフードスタンプです。

 

フタをあけて、本体のゼリー状の部分を、検査したい部分にこすりつけます。

 

後は、数日後、細菌が繁殖するかどうか、目で見てわかります。

 

オレンジ色のフードスタンプが大腸菌検査用。

 

緑色のフードスタンプが腸炎ビブリオ菌検査用です。

 

 

こうやって、スタンプのゼリー状の部分(培地と言います)で、検査したい場所をこするんです。

 

今回検査した場所は、大腸菌が、各ユニットのキッチンの蛇口取っ手、冷蔵庫取っ手、まな板、包丁の柄です。

 

 

腸炎ビブリオ菌は、各ユニットの冷蔵庫の野菜室、冷凍室、冷蔵室、チルド室です。

 

 

厨房は調理のプロですから、日頃から衛生管理は徹底しています。

 

また、厨房には保健所の検査も入りますから、衛生状態は公的に確認されています。

 

でも、ユニットのキッチンでも調理もしますし、食材の保管もしますが、それを行うのは調理職員ではありません。

 

保健所の検査も普通は入りません。

 

そこで、このようにうちのホームでは毎年自主的なユニットの細菌検査をしているんですよ。

 

 

 

フードスタンプで、検査場所をこすってから、60時間たつと、菌がいた場合は、このように繁殖しています。

 

繁殖して、色が変わった部分の大きさで、どれくらい菌がいたかわかるんですね。

 

残念ながらこのフードスタンプは、大腸菌が一定量いたことを示しています。

 

 

こちらは、わずかに腸炎ビブリオ菌がいたことを示しています。

 

検査結果はおおむね良好でした。

 

多くのポイントで、細菌が見つからず、衛生状態は良好でした。

 

よかったー!!

 

では最後に、管理栄養士のガンダム君の考察をアップします。

 

 

まな板・包丁は大腸菌に汚染されている所、汚染されていない所がはっきり分かれた。

 

蛇口は、職員が触る頻度が最も高く、また水に濡れていることも多いためか、10ユニットで大腸菌に汚染されていた。

    

腸炎ビブリオについては4-2ユニットの冷蔵庫冷凍室で検出された。

 

また、2-12-3ユニットは全て検出されなかった。

 

例年、この時期にふき取り検査を行っているが、蛇口取っ手から菌が検出される頻度は毎回高い。

 

蛇口取っ手は高頻度で手で触れる箇所であり、また水で濡れている時間も長いため、菌が付着していることが多いと思われる。

 

普通の大腸菌は食中毒菌ではないが、大腸菌が付着しているということは、同じように人の手に付着していることが多い食中毒菌(黄色ブドウ球菌やノロウイルス)も付着している可能性が高いということを再認識する必要があると思われる。

 

 

これからは、キッチンの水道の蛇口部分の清掃と殺菌が課題ですね。

 

頑張ります

 

なお、4-2ユニットの冷蔵庫冷凍室は、検査後徹底的な清掃と殺菌を定期的に行うようにしているので、今では菌は検出されないはずです。ご安心を。