【愛の虜】:幸田サクラの恋愛カルテ。甘く切ない恋愛中毒(Love Holic)の日々 -2ページ目

恋愛の成功率

恋愛の成功率はね、散々でね。

いつだって成就しないまま。

とはいえ好きになっちゃうんだから、もうやんなるよ。
スキマスイッチ 「藍」

愛すべき人は運命的に決まっているなら…と続く。

Yが年下の彼女とよりを戻して。

私は苦しくって、泣きそうで、泣けなくて。

人づてに私が可愛くなったと言っているのを聞いた。本人の口から聞くより信憑性はあるから、嬉しいけど。

それは、アナタのことを想っているから。

ホント、ひどい話だ。

だいたい、もとから可愛いと言いたい。

いい加減気づけよ、と言いたい。

知ってて、からかわないでと言いたい。


私がよりが戻ったのを「良かったね」と祝福したのだから、もっと幸せそうにしてもらわないと困る。

私が引っ越す街に、オレも越そうかなと思わせぶりに言わないで。

私のこと、値踏みしないで。

だって、見る目ないじゃない。

私を選ばないんだから。

でも最大の問題点は、私がどうしたいわけでもないこと。

彼に愛されたい。

でもきっと、愛されたら途方に暮れるんだろう。

禁じられた遊び

今日の彼。白いワイシャツに黒のざっくり編みわざありネクタイ。くせっ毛。

新宿中央公園は桜が満開で。眩しい。

瞳に灼きつけておきたい光景。笑顔。

歩くのが早くて、私は少し早歩きになる。

お互いに下の名前にさんづけで呼びあっている。不思議な親密さと丁寧さで、わりと気に入っている。

近づいたかと思うと離れていく。つかめない。

どしゃぶりの雨の日のタクシー、触れ合った肩。

酔っ払って、私の胸に甘えたあの日。

いつも互いを意識しながら、触れ合うことを禁じていた。

いつも心は触れたがっていたのに。

愛情と回数

061224_023126_ed.jpg

愛情と回数は比例するか?

どうだろう。人による。

大切なのは回数ではなくて、濃密さだけれど。

前につきあっていた彼は29歳で七回だった。

骨の髄まで愛されて、幸せだった。

でも別れた。

回数では埋まらない何かもある。