決算特別委員会で、障害のある人の地域生活、特に日中の活動について質問しました。

 

この夏、社会福祉士の研修の宿題のためだったりとかいろいろなご縁が重なって、かなりの数の作業所に見学に行ったり、作業所で働いている方のお話を聞いたりしました。

 

そこで思ったのは、障害のある人が過ごせる場はもっといろんなタイプのものが各地域にあったらいいのになということです。

 

障害者制度は、就労支援、工賃アップということがかなり言われています。かつて障害のある人が働きたくてもそういう場がそもそもなかったり、(これは今でもですが)とても安い工賃で働くような環境を変えていくことはとても大事だと思います。

 

でも、生きることって稼ぐことだけじゃないんじゃないか、と私は思っています。

のんびりしたい日だってあるし。

それから、他人と比較したらとても生産性が低かったとしても本人が精一杯がんばってるのに評価されないっていうのも困ってしまう。

 

工賃を稼ぐために作業所自体がいつも仕事に追われていて、職員も忙しいし、利用者も、本当にその人にとって得意なことややりたいことではないこともやらなくてはならないことが出てくるという場合もあります。

いろんな良いところがある人なのに、袋詰めの作業ができないからという理由で作業所に通えないかもしれない、という人もいるという話を聞いたことがあります。袋詰め以外の作業の選択肢があればいいだけのことじゃないか、と思ったのですが。

 

それから、質疑で課長も答弁しているけれど、障害や年齢によっての違いに配慮することも大事だなと思います。障害の有無にかかわらず、高校卒業したての若い子と、50代になった人とでは価値観も仕事のやり方も違って当然ですよね。

 

バリバリ稼ぎたい人は稼いで良いと思うけど、そうじゃない選択肢ももっといっぱいあったら、豊かな地域社会になるんじゃないかなぁと思います。稼ぐことが優先されて、障害のある人それぞれが持っている良さ、強みが見過ごされることがあってはならないと思っています。

 

そのためには、多様性のある日中活動の場があり、その情報を当事者が知って、一番ぴったりくるところを選択できることが大切だと思います。

 

そんな思いで質問しました。

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(2017年9月28日 決算特別委員会にて)

〈かとうぎ桜子〉

福祉作業所維持運営費、福祉園維持運営費に関連して伺います。

区立の福祉園、作業所の定員、在籍者、空き人数の状況の資料をいただきましたが、かなり定員いっぱいになっています。特別支援学校を卒業する人とその親御さんは、通える場所があるだろうかとご不安であろうと感じています。

通える場所に限りがあれば、作業内容や場所など、その人にとって一番いいと思われる場所を選択するのも難しくなってしまいますし、また長年通所されている人については、年齢が上がるとともにニーズが変化する部分もあると思います。民間の事業所と区立の役割分担をどう考えていくかという課題もあるかと思います。

そうしたさまざまな課題がある中で、障害のある人が地域で安心して暮らし続けられるしくみをつくらなければなりませんが、区として捉えている現状の課題、特に日中活動の場を中心にどういうふうにお考えになっているかを伺います。

 

〈障害者施策推進課長〉

区の中にはたくさんの区立を含めた事業所がございます。それぞれのよさがあり、役割ありと認識してございます。日中活動系で申しますと、利用者の高齢化、重度化が進んでおります。また、家族の高齢化も同時に進んでいると考えております。そのため長期にわたり通所されている方の中にはそれぞれの施設の行なっております事業の機能が利用者の方の状況にそぐわないケースというものも出てきているという状況です。

例えばですけれども、福祉作業所に18歳に通所し始めた方が必要な支援と、同じ方が50歳になったときに必要としている支援が障害状況や家族状況により違ってきているということがございます。そういった意味を踏まえまして、現在の利用者の状況のみならず、今後の状況を想定しながら施設の役割、需要体系を検討していきたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

地域で安心して暮らしていけるには、やはり日中活動できる場がその人にとって一番やりがいが感じられる、過ごしていられる場をつくっていくということがとても重要なところだと思いますので、そういう観点から引き続き検討を進めていただきたいと思います。