3月15日の議会最終日、議員提出議案で練馬区議会議員を2名削減するという議案が出て、22対28で否決されました。

賛成22

(内訳)公明12、民進6、都民ファースト2、維新の会1、大改革自民1、

反対28

(内訳)自民15、共産6、生活者ネット3、市民の声2、オンブズマン1、市民ふくし(=私)1

 

この議案を提出した公明党等からは、「行政も職員削減、事業見直しなどの行政改革を行なっているので、議員も身を切る改革をすべき」「財政調整交付金の算定基準で練馬区は議員は48人で算定されているから」といったことが議員2名削減提案の理由として挙げられていました。

 

私はこの議案に反対をしましたが、ここにその理由を書きます。

 

一言でいえば、「議員の数を減らす」という前に、「議員の役割は何か、どうあるべきか」の議論がなされたり改善がなされたりしていないで、数だけ減らすようなことは「改革」とはいえないと思うからです。

 

そもそも議員の役割は、議会制民主主義の下、区民の声を反映させながら予算審査や議案審査などを通じ、行政のありかたをチェックしていくことです。

議員が人口に応じて複数人数いることは、多様な声を反映させるために必要なことです。例えば私は福祉の課題を掘り下げて扱うことが多いですが、議員の中にはまちづくりに詳しい人、環境問題に詳しい人など、いろいろなタイプの人がいます。私も議会の中で、立場や考え方が違う議員の意見を聞いても、「なるほど、こういう視点があるのだな」と勉強になることもあります。

 

一方で、そんな議会の役割を有権者の皆さんに身近に感じていただくには、まだまだ課題もあると思っています。

例えば、議会は傍聴ができますが、平日の日中にやっているのでなかなか難しい人も多いでしょう。だから自治体の中には夜間や土日の開催といった工夫をしているところもあります。でもそれは練馬区ではまだできていません。

傍聴者には資料配布がなされないので、聞いていても分かりづらいこともあります。

今度の会議でどんな案件が扱われるかということは、本会議における一般質問以外は事前にホームページに載ったりもしません。

本会議は動画がホームページにアップされますが、委員会の動画や録音は載らないし、議事録の公開は何か月か後になってしまうので、自分に関わりのある問題について議会でどう取り扱われたかをすぐに知るのはなかなか大変です。

陳情を提出した人にとっても、陳情がどう取り扱われるのかもわかりづらいです。

自治体によっては、議員個人個人が報告会をやるのとは別に、議会報告会をやっているところもあります。これができれば、自分が応援している以外の議員がどんな姿勢で取り組んでいるのかも知ることができるから、良いですよね。でも、練馬区議会ではこうした取り組みをしようという話も出ていません。

私はこうした課題を感じていますが、これらを改善すべく議会改革の検討の場を設けて、議員みんなで話し合わなければなかなか前に進みません。でもなかなかそれができていないのです。

 

議員は住民の代表であり、議会のしくみは民主主義にとってとても大切であることを考えると、まず数を減らす前に、このような議会活動のあり方に関わる議会改革を進めることが必要であると思うのです。

それができないままでいると、「有権者にはどうせわからないだろう」といった形で、政務活動費が不正に使うような議員が出てしまって、有権者の不信を招くことになるのだと思います。なんのために議員としての活動をしているのか、有権者とともに考えていく機会を充実させ、気を引き締めて活動していかなければならないと思っています。

 

また、「身を切る改革が必要」というのであれば、議員の数を減らすのではなく、議員報酬を減らすという方法があります。例えば練馬区議会議員の年間の報酬を50万円ずつ減らせば、議員2名分の報酬・政務活動費くらいの額になるから、人数を減らさなくても良いですよね。

正直なところ、私は、区民の皆さんに活動報告のレポートを出したり、報告会や勉強会をやったり、研修に参加したり資料を集めたりすることで、かなりお金がかかって、政務活動費だけでは足りないので、いつも自費で持ち出しています。活動するほど赤字になるものですよね。だからもし報酬が減らされたら「嗚呼…」という感じはしますが、でも議員の数を減らすよりはそのほうが良いと思っています。

 

そういった理由から、この議案には反対をしました。

 

今回の議案は、(今まであまりないことですが)自民と公明の賛否が分かれるというものになりました。

 

ちなみに、議員が交通費としてもらっていた「費用弁償」はなくそうということは全会一致で決まりました。

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