「トップランナー」?

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先日、全国の自治体の議員が参加する研修に参加してきました。

特別区は財政のしくみや都との役割分担など、一般の市町村とはちょっと違う部分も多いのですが、他の自治体が向き合っている課題などを学ぶことのできる研修です。



その中で、自治体に交付する地方交付税の算定に「トップランナー方式」という考えを入れて、来年度から着手することを総務省が考えている、という話を聞きました。詳細はこちら をご覧ください。


経費を削減できたとりくみを「トップランナー」として、その金額に合わせて算定するということです。


もっとわかりやすく言えば、一番安くできたところと同じくらいの金額しか交付しないよ、ということ。
「トップランナー」は、業務内容がどれだけ良くなったかではなくて、どれだけ安くできたかを指すのです。


来年度から着手する項目には例えば学校用務やごみ収集など、教育や市民生活に大きくかかわる部分も含まれています。


指定管理者制度や業務委託にも、実質的に経費削減をしていこうとするために非正規雇用が増えるなど様々な課題がありますが、それでも一応は「金額だけではなくてサービスの質も向上するんだ」という制度の説明がされてきました。

ところが、このトップランナー方式の考え方は露骨にお金を安くすることが中心です。



そういうやり方で、地域を豊かに築くことができるのだろうかと疑問に感じます。安くすることにばかり重きを置いた事業をやっていけば、長期的には地域を壊していくことになるのではないでしょうか。


練馬区を含む特別区は地方交付税の制度は適用されておらず、都区の調整制度でやっているので、地方交付税の算定が直接的に練馬区にかかわるわけではないのですが、こういう「考え方」の流れは一定影響を与えることはあるのではないかと懸念します。


今、練馬区政の「改革」も進められようとしていますが、単に金額の話に終わってしまわないように、現場で働く人たちが区民とどう向き合い、どんなふうにその事業を良くしようとしているのかという点を、広く共有し共感を広げていくことのできる公共サービスを築いていくべきではないかと思います。