選択肢の少なさに絶望感

 

娘の真心(まこ)と一緒に生活をしていると、

こんな気持ちになるときがある。

 

 

 

  
あれ、真心みたいな重度の障害がある子は世の中に存在しない前提でモノやコトがつくられてる。なんだか悲しい…。

 

↑ちなみに、この表現はめちゃくちゃ上品な言い回しで、実際は「チクショーーー!!」よりもっとお下品な言葉遣いで1人悶々としてますがw

 

 

 

世の中に溢れている遊び、おもちゃも、障害児者が使わない前提でつくられているものが多いのです。

 

 

 

真心の場合、筋力がないのでボタンを押したり、ボールを持って離したり、積み重ねたり…よくオモチャで必要とする動きができません。

本をめくるのも難しいんだもの。

 

 

 

結局、誰かと一緒、もしくは、やってもらうのをみる、という経験が多くなるわけです。

 

 

 

その点、さまざまな障害者を想定してアクセシビリティ最強につくられたiPad / iPhoneはすごい!!

 

 

タッチパネルは握力ゼロの真心の見方❤️(笑)

 

 

 

iPadは、真心にとって初めて長時間一人で遊べるツール、と言っても過言ではない。

 

 

 

にしても、遊びの選択肢少なすぎる件。

 

 

 

ということで、わたしの絶望感から参画/発起したプロジェクトや商品を紹介していきます!

 

 

 

 

まずは、

 

 

 

遊び

 

 

に関するプロジェクト!

 

 

 

 

…急ですが、ここで私の懺悔を聞いてください。

 

 

 

 

 

  
娘のため!と思い、リハビリがんばってましたが、娘の意向を一切聞いていませんでした。イヤイヤしてるときも心を鬼にして"強制的にやらせて"ました。遊びが全ての子どもにとって、子どもらしく過ごす配慮に欠けていた気がしています…

 

 

 

というのも、

 

 

 

真心の疾患が分かってすぐに、

 

 

 

リハビリテーション

 

 

がはじまりました。(娘の有無を言わさず)

 

 

膝や股関節の拘縮が進まないように、また、できることを増やすために必要なこと、として、

 

 

 

真心のために!!

 

 

一生懸命取り組んでました。

 

 

 

 

真心は筋力がないので立てないので、↑このような装具を装着して立位をとることで骨に負荷をかけて骨密度を上げたり、膝や股関節をのばして拘縮を予防したり、ストレッチをするなど日々のケアが必要なのです。(それでも膝の拘縮が進んでしまい、現在装具をつけられないので他のストレッチをしています)

 

 

初めて装具をつけたときは、目線が上がって嬉しそうだったなぁ。

 

長女も、次女の手をとってダンスしたり、嬉しそうだったなぁ。

 

 

 

しかし、毎日のこととなると、徐々にしんどくなってくる(笑)

 

 

本人も立たされたまま飽きちゃうし、オモチャを目の前に用意してもイヤイヤモードに入るとダメな時はダメ。

 

 

 

 

とにかく真心の身体を伸ばしたい私 

 

VS 

 

遊びたい・他のことをしたい真心

 

 

 

リハビリは必要なことだと分かっていても、

嫌がったり、痛がったりする娘と毎日格闘する日々は正直、疲れる。

 

 

 

そこで、思ったのです。

 

 

 

真心にとって、遊んでいたらリハビリになってた!むしろ、まだまだやりたい!!となる工夫・ツールはないかな…

 

 

だって、リハビリの時間に寝返りの練習をやろうとしてもやらない癖に、かくれんぼや誰かを驚かすために自主的に寝返りでテーブルの下に隠れたりはする(笑)

 

 

↑隠れてるつもりw

 

 

腕の筋力が弱いから手を上げたり下げたりやりたがらないのに、目の前にパパのチ○チンがあると触りたくて意欲的に手がのびる(笑)

 

 

 

 

純粋に、『やりたい!』と心が動いたら、身体も動くのではないかと思った

 

 

 

でも、この時どんなツールか、など全くアイディアがなかったのだけど…

 

 

 

そんな中、ある日私のもとにメッセージが届いた。

 

 

 

ウブドベで働かない?

 

 

NPO法人Ubdobe代表 岡から赤紙お誘いのメッセージ。

 

 

Ubdobeは『医療福祉エンターテインメント』を掲げている集団で、なんだか面白いことをしている。

 

 

 

▼ウブドベのイベントにて真心クラブデビュー(3歳)

photo by hiroki kondo

 

 

イベントのトークゲストなどで呼んでもらったりしていたご縁で、お声がけいただいたのだけど、ノリでウッカリ入ることにした。

 

 

 

で、ある日岡くんと味噌ラーメンを食べながら、こんな会話をした。

 

 

 

 

岡:
デジタルアートとセンサーを使ったリハビリがあったら楽しくない?!

 

 

 

さくら:
楽しいと思う!!
(これは、カタチになったら真心喜ぶぞ!)

 

 

真心以外にも、あの子も、あの子も、あの子も!と次々と笑顔が浮かんできて、カタチにしたい!と思ったのです。

 

 

この会話を皮切りにアレよアレよとプロジェクト発足からの開発スタート!

 

 

 

そして、3年間の開発期間を経て、2021年製品化リリース!!!

 

 

デジリハ『Digital Interactive Rehabilitation  System』

 

 

 

 

 

▼プレスリリース

リハビリをエンタメに!「デジリハ」が2021年4月ついに正式リリース!Ubdobe(ウブドベ)のプレスリリース(2021年4月23日 12時00分)リハビリをエンタメに![デジリハ]が2021年4月ついに正式リリース!リンクprtimes.jp

 

 

 

▼WEB

デジリハ(Digital Interactive Rehabilitation System)デジリハとは、子どもの視点とデジタルアートで小児医療・療育を革新していくプロジェクトです。リンクwww.digireha.com

 

 

 

▼PV

デジタルアートやセンサーを用いたリハビリツール『デジリハ』- Digital Interactive Rehabilitation Systemデジタルアートとセンサーを使ったリハビリテーションツール『デジリハ』。子どもたちが夢中で遊んでいるうちにいつのまにかリハビリになっている、そんな景色がリハビリを必要とする子どもたちの「当たり前」になることを目指しています。2020年春、β版リリース。*β版リリースに向けて、デジタルアートやセンサーを用いたリハビリ...リンクyoutu.be

 

 

 

 

 

こんなに端折っていいのか?!
と思うくらい製品化までに紆余曲折、七転び八起き、本当にいろいろありまくったのだけどねw

 

 

 

 

センサーを活用しているので、真心の動きに合わせて遊べるのがポイント!

 

 

こんな感じで遊んでます♪

 

 

 


 

 



 

 

 



 

 

 

 

真心は楽しんで身体を動かしてくれるし、何より『遊び』が入り口なので、やるーー!という前向きな姿勢が親としても嬉しい😊

 

 

娘の意向を聞かずリハビリを"やらせていた"私としては、本人がやる!と言ってスタートすることに、なんだか救われた気になるのです。

 

 

 

現在使用可能なセンサーは、


1. Leap motion (Ultraleap)
2. Tobii Eye Tracker (Tobii)
3. Moffバンド (株式会社Moff)
4. HOKUYO測域センサー (北陽電機)
5. RealSense Depth Camera(Intel)


の5種、 加えてPC内蔵マイクです!

 

 

 

視線入力センサーは、重度の身体障害がある方や発達障害の方のビジョントレーニングとして遊べます。

 

 

真心も将来的に視線入力センサーを使えるようにしたいので、デジリハで遊びながら練習していきたいな♪

 

 

 

自宅でも、病院や施設でも使える仕様です。

子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで幅広い年齢の方にご利用いただけますので、試しにやってみたい!という方はぜひWEB内のセンサー貸出フォームからお申し込みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、デジリハでは自称『ドリーマー部』に所属してます。

 

何故、自称かというとネーミングがダサいから、と公では『販促部』なのですw

 

 

デジリハでとにかく面白いことをやることが役割なので、子どもからじぃちゃんばぁちゃんまで、夢拡がるコンテンツをどんどんカタチにしていきます!!

 

 

そして、デジリハの集大成として、障害児者が遊び狂うテーマパーク的なものをつくりたいな、というのがわたしのドリーム❤️

 

 

 

まだまだつづく…(笑)