魔の2歳児をふりかえる・・・・・。
今でこそ、笑って話せることかもしれませんが、
息子が幼稚園に入園するまで、
私は、ほとんど、育児ノイローゼでした。
ブログなんてする余裕もなかった。
丸々1日24時間
息子と一緒に過ごしていた日々。
本当に、きつかった ![]()
家にいても、公園に行っても、
気持ちの休まる時がほとんどなかった。
息子がお昼寝をしている時間は、
必死に、たまった家事を片付けて、
寝付かない息子を何時間も抱っこして、
椎間板ヘルニアにもなった。
娘の授業参観もチョロチョロする息子を追いかけて
全然ゆっくり見ることができなくて、
いつも、キリキリ、イライラ、メソメソ・・・・・。
本当に、生きた心地がしなかった。
(娘が一年生の頃、落ちこぼれだったのも
私の精神状態が原因だったのかも?)
どこへ行っても、肩身の狭い思いをし、卑屈にもなり、
お店に行っても、電車に乗っても、
『やんちゃな息子連れで、申し訳ございません』
というタスキをかけたいと思うほどだった。 ![]()
何かあるたび、あっちこっちで謝罪しっぱなし。
頭を下げるのは慣れてるし、
実る前からこうべ垂れてる未成熟の稲穂だから
それは何ともないことだったけれど、
外出中の息子のマイペースぶりにもほどがあって
もう少し、母と一緒に行動できないものかな、
って思っていました。
それほど、息子との外出は、大変だったんです。![]()
スーパーへ買い物行ってもすぐどっか行っちゃうし、
病院では走り回るし、
「お子さんから目を離さないで下さい」
と、お叱りを受けたこともありました。
公園も、どんどんどんどん勝手に開拓していって、
お姉ちゃんが学校から帰ってくる時間になっても
帰ろうとしない。![]()
途中で雨が降っても帰ろうとしない。![]()
「がえらだいー!もっと、あしょぶー!(帰らないー!もっと遊ぶー!)」
バタバタ暴れる息子を抱えて家に帰ったこともありました。
寝てほしくない時間にぐずぐずぐずって寝てしまい、
寝てほしい時間に、なかなか寝ようとしない。
生活習慣を整えようと努めても、ちっとも言うことを聞かない。
それほど、身勝手で自己中の息子。
危ないことばかりして、
振り返りもせず、タッタカタッタカ走っていってしまって
いつ、車にぶつかってもおかしくないような、
本当に、これは、言い過ぎでも何でもなく
まさに、生死の境を生きているような子でした。
(この場合の死は不慮の事故死という意味です)
息子を守るのに必死だった私の精神状態は、限界寸前でした。
当時、冷静さも持てなくなりつつあったのね、
パソコンを開けば、前向きになれるブログを探せばいいのに、
『注意欠陥症候群』とか『多動性』なんてのを検索してしまって、
結構あてはまるので、余計にドツボにハマリ、凹んでしまったり。。。
入院したい・・・と何度も思ったし、
カウンセリングを受けようかとも思ったし、
息子と一緒に死んでしまいたいと思ったこともあった。
(あ、死にたいと思ったことはあるけれど、
死のうと思ったことはありませんよ。念のため・・・)
ヒデ坊はそんな二歳児でした。
あらら、打ちながら当時を思い出し、涙が出てきちゃったわ![]()
息子ほど、
私に、
自分がいかに忍耐力がないかを認識させ、
自分の器の小ささを実感させ、
我慢することを覚えさせ、
ままならない時間を過ごさせ、
人は自分の思い通りにはならないことを
ここまで懇切丁寧に教えた男は他にいません。
すったもんだありましたが、
そんなヒデ坊、、、
三歳を向かえ、やっと幼稚園に通いはじめた。
幼稚園での集団生活、母は心配していたけれど、
うらぎるように、すんなりなじみ、
お友達と仲良く遊び、元気に園庭を走り、
そして、四歳になり、、、、、、、、
すると、どうでしょう。
この変わりよう・・・。
あんなにも野生児だった息子が
あんなにも私を泣かせに泣かせた息子が
今じゃあ、
靴をそろえ、
自分で園服を脱ぎ着し、
食べ終わった食器を流しに持ってゆく。
同じ幼稚園に通う同級生の弟や妹に対しても
お兄ちゃんぶって、優しく面倒を見る。
(そう、リサ姉には意地悪なのに、
ヒデ坊は自分より年下の子にはびっくりするほど優しいのです)
私が、時々しんどくて、ため息をつくと
「ママ、、、ナレナレ(なでなで)
」
と言って、私の頭をなでてくれます。
しかも、どこで覚えたのか
「ママッ!!!ぼくが、まもってあげう(守ってあげる)
」
なんて言って抱きしめてくれる。
挙句
「ママ! ぼくと、けっこんしよ
」
とまで。![]()
たった数年で子どもってこんなに変わるのでしょうか?
これほどの、子どもの変化成長に
一番驚いているのは母である私だったりします。
あ、
もちろん、いまだに、
しょーもないことで、リサ姉とケンカするし、
筋の通らないことを主張して、私に怒られることもあるし、
落ち着きもないヤンチャ坊やだけれど、
二歳の頃と比べたら雲泥の差です。
まさに激変です。
ヒデ坊に関しては、
長いスパンで子どもを見ることが大切なんだなぁ~と、
身をもって感じていることです。
