先日の総選挙で首相に再選されたカナダのマーク・カーニー首相がアメリカ・ワシントンD.C.を訪問して、5月6日にトランプ大統領と会談しました。またまた大統領執務室で記者会見が行われました。

 大統領執務室といえば、ウクライナのゼレンスキー大統領とバンス副大統領が言い合いになり、トランプ大統領も言い合いに加わって険悪な状況になった場所です。この場での記者会見では、記者がトランプ大統領を挑発するような質問に対してトランプ大統領が挑発に乗ってしまうので、会談の相手方にとっては厄介な場です。

 

 今回も例によって記者が「大統領はカナダが51番目の州になるべきと言っていたが・・・」と問いかけたところ、トランプ大統領が食いついてきて「I still believe so(今でもそう思っている)」と言っちゃいました。が、カーニー首相は冷静にしかし毅然と応答していました。

 トランプ大統領もゼレンスキー大統領と言い合いになったことは、後で各方面から批判されたので、今回は自制していたようにも見えます。それでも、どこで暴走を始めるか分からないので、共同でしかもざっくばらんな雰囲気での記者会見はリスキーに思います。日本の総理は通訳を挟むこともありますから、難易度は高くなります。ということで、大統領執務室は警戒ポイントです。