本日(7月13日)は、桜井シュウが大学時代に参加した日米学生会議の同窓会があり、アメリカ側参加者で大先輩のグレン・フクシマさんから今年のアメリカ大統領選挙について見立てを聞きました。

 グレン・フクシマさんは、レーガン政権とブッシュ(父)政権で通商代表部の幹部職員であったので、共和党の支援者のように思われるが、通商代表部では事務レベルであって政治任用ではなかったので、共和党支持者ということではなかったそうです。ご自身の想いとしては民主党を支持していたとのこと。

 

 過去の選挙について、1992年の大統領選挙では、現職のブッシュ大統領が敗れるという波乱がありました。これは、ペロー候補が立候補して共和党の票を喰ったことが敗因とのこと。ペロー候補は、18%ぐらいの得票でしたが、経営者で政治的な思想と政策は共和党と重なる部分があり、ブッシュ候補はかなり割を喰ってしまいました。

 また、2000年の大統領選挙では、事前の予想に反してゴア副大統領が敗れましたが、これもネーダー候補が民主党の票を喰ったことが敗因とのこと。ネーダー候補は消費者運動などで有名でした。得票は2%でしたが、それでもブッシュ(息子)候補とゴア候補の差が僅差で、特に最後に当落の決定要因となったフロリダ州ではこの差が約2千票でしたが、ネーダー候補の得票は6万票でしたので、ネーダー候補の立候補がゴア候補にとってマイナス要因になったとのこと。

 今年の大統領選挙では、独立系候補としてリベラル系の立候補が予想されているので、民主党候補が割を喰う可能性があるとのこと。

 

 あと、民主党は現職で1期目のバイデン大統領が2期目にチャレンジしようとしているので、すんなりと内定したものの、ここにきて高齢不安がもちあがっています。8月の民主党大会で大統領候補に正式に決定される前に、候補者の差し替えの可能性があるとのこと。差し替えなら、ハリス副大統領の可能性が有力とのこと。

 11月の大統領選挙までまだ4ヶ月あるので、まだまだ紆余曲折はありそうです。