本日(9月10日)は、オンラインで日本への留学生を支援している団体からヒアリングしました。

 

 現在、国費留学生(文部科学省が給付型奨学金を提供している外国人留学生)については入国が許可されています。が、私費留学生については新型コロナウイルス感染症の水際対策として入国が許可されていません。すなわち、入学許可(=入試合格)と在留許可が出ていても、入国が許可されず、待機状態になっています。昨年4月から外国人留学生の入国を許可しない状態が続いています(昨年10~12月は解除されて入国できた)。今年に入ってからずっと待機が続いています。

 私もアメリカの大学に留学しましたが、留学は何年も前から準備するものです。思いつきではできません。今回、問題になっている件は、ようやく留学するタイミングになったときに新型コロナウイルス感染症で留学ができなくなってしまっている状態です。

 

 諸外国は、外国人留学生の入学・入国を許可しています。もちろん、14日間の検疫(隔離)はキッチリやります。ですが、検疫をキッチリやれば外国人留学生から感染が広まることはないと考えられます。実際に、外国人留学生が外国からウイルスを持ち込んで国内で広めた事例はないようです。

 日本政府は、留学生については門前払いです。せっかく、日本が好きで日本で学びたい、と思っている海外の若者たちが日本留学を諦めつつあります。留学をキャンセルするということは、それまでにかかった準備の時間と費用がムダになるということです。日本政府に対して、悪いイメージを持つことになります。もったいないことです。

 しかも、東京オリンピック・パラリンピックではIOC(国際オリンピック委員会)のお偉いさんたちには検疫はキッチリやらずにテキトーにしてることは、留学生は知っています。IOC関係者は特別扱い、東京オリンピック・パラリンピックは開催、ビジネス往来は可能、さらに国費留学生はOK。なのに、私費留学生はNG。ウイルスは人を選びませんから、上級国民であろうがなかろうが、政府に近かろうが遠かろうが、等しく感染リスクはあります。医学的に全く不合理な、このような差別的扱いを受ければ、留学生は怒りますし、諦めて他の国へ行ってしまいます。

 例えば、欧米からアジアへの留学というと、日本の他に韓国や中国が候補になります。日本が入国許可しないということであれば、行き先を変更して、韓国に行こうということになります。実際、韓国への留学生は増加しています。こうして日本の国際的地位がドンドンと低下してしまいます。

 

 以上のような問題をヒアリングしました。

 この件は、外国人留学生の人生に大きなマイナスになるだけでなく、中長期的には我が国の発展に大きなマイナスになります。政府に対して、科学的かつ合理的な対応、すなわち検疫をキッチリやることを条件に外国人留学生の入国を認めるよう提案していきます。