新型コロナウイルス感染症の対策の切り札として、政府はワクチン接種促進に力を入れてきました。ところが、ここにきてワクチン不足で、予約のキャンセルが相次いでいます。

 

 政府は、ワクチン不足の問題に対して、都道府県の裁量で、ワクチン接種が進んだ市区町村に対して優先的に配分する調整枠を設けるとのこと。ワクチンが不足している中で調整枠を設けるということは、ワクチンの配分が減らされる市区町村が出るということです。

 今、在庫が積みあがっている市区町村とは、1回目の接種をたくさん受けつている市区町村でしょう。1回目と2回目のワクチンを確保しておかなければならないのですから。政府から配送されるワクチン数量が不明だから、予約を受け付けるときには在庫を積み上げる必要があります。ワクチンの在庫が多いという市区町村は、予約に対応するためのもので、余っているわけではないでしょう。

 今回、政府は、調整枠を設けるため一部の市区町村への配送を減らすようです。そうなると、今後、配送されるワクチン数量が減るわけですから、予約受付にあたってはますます在庫の裏付けを必要とするでしょう。つまり、調整枠を設けることで、市区町村にはますます在庫を積み上げるインセンティブが働くでしょう。

 今回のワクチン不足の本質は、配送の見込みが立たないことです。もし、配送されるワクチン数量が確実に見込めるのであれば、ワクチン在庫を積み上げる必要はありません。政府はワクチン配送についての秘密主義を改めて、この先の確実なワクチン配送計画を市区町村に示すことが、円滑なワクチン接種につながります。

 

 桜井シュウは、問題の本質を突くまっとうな政策を実現するために、力を尽くしてまいります。