本日は、13時から科学技術イノベーション推進特別委員会が開会され、5月20日(月)に京都大学において行った視察に基づいて質疑を行いました。



 桜井周は、視察において昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生の講演に基づいて、質疑を行いました。
 まず、若手研究者が自由に研究できる仕組みについて、質問しました。教授の定年延長や国立大学への交付金削減などで若手の安定的なポストが減少する一方で、2・3年から長くても5年の任期付きのポストが増えました。そうなると、目先の成果を追い求めることとなり、壮大な研究テーマには取組みにくくなっています。ノーベル賞級の大きな成果は、30歳代の研究が対象になることが多いと言われる中で、今の日本では若手はこじんまりとした研究に始終せざるをえない状況では、今後ノーベル賞はでなくなってしまうのではないか、という悲観するところです。成功の裏には多くの失敗があるのであって、成功の幸運に恵まれなくても最低限の生活はできるという安心がなければ、博士課程に進学して基礎研究にチャレンジしようということにはなかなかならないのではないか、そうした研究環境が重要と指摘させていただきました。
大臣からは、基礎研究分野においては頑張ったからと言って必ずしも大きな成果が得られるというわけではないことに留意すべきとの答弁をいただきました。
 第二に、日本の製薬業界の課題についても取上げました。日本の製薬業界は護送船団方式のようなスタイルだったので、会社の集約が進まず、小さな会社が多数ある状態になっています。その結果、規模のメリットが働かず、それぞれの製薬会社では研究費が外資系大手に比べて小さいままとなっています。製薬業界では、新薬のネタを探し出すために基礎研究との連携が必要不可欠ですが、経営陣に技術の価値を理解できていない傾向が感じられる、結局、理解してくれる外資系大手と連携することなるケースが少なくない、との本庶先生のご指摘を踏まえて、日本の研究成果が外資系大手にもっていかれている現状についても質しました。
 第三に、日本の科学研究費の配分方法も取上げました。
 
 さて、明日は9:55~10:20(予定)に、外務委員会で質問します。日米関係、日中関係、日朝関係、日露関係と外交問題を取上げます。