今日も寒いですね。
家のなかでも、暖房を入れている部屋を出ると
外みたいに空気がつめたい。
こんな寒い日はあたたかい部屋で
本を読んで過ごすのが幸せ。
今読んでいるのは小川糸さんの
『小鳥とリムジン』
人はいつからでもどこからでも、
自分を治癒する力を持っている
小川糸さんが紡ぐ物語に通底するメッセージ。
「なんかさ、料理って変な話、
自分の体の一部を相手に
食べさせるようなもんだから。
自分のどこかが、
その人の一部になるみたいな感覚。
食べた人が喜んでくれたら、
もう全ての苦労が報われるんだよ」
「普通に生活してると、
つい頭でっかちになって、
情報を全て頭で処理しようとしてしまうから。
でも、山に入ると、
どんどん自分がなくなっていくっていうか、
体だけになっていくんだよね。
頭で考えようとせずに、
体で感じることだけで生きる、みたいな。
そうやって自然の中に身を置いていると、
ほんの一瞬だけど、自分が無になって、
周囲に溶けるんだ。
その溶けてる状態が、最高に気持ちよくて
やめられない」
「日本だとさ、耐え忍ぶとか我慢とか、
自分を犠牲にすることが美徳みたいに言われるでしょ?
僕は全然そう思わないんだ。
怒りとか悲しみとか不満とかって、
確実に内蔵に蓄積されるんだよ。
そしていつか、深刻な病となって体に現れるんだ。
そういう我慢をさ、ちょっとでも
減らすお手伝いができたらいいな
って思ってるんだ。
誰かがちゃんと心を込めて手作りした
食べ物を口に入れたら、
小さな小さな積み重ねだけど、
長い目で見れば人生が変わってくる
気がしない?」
夕方、空を見たくなって
しばらく何も考えず
ぼーっと空を眺めた。
「現実」から少し距離を置きたいとき
わたしはよく空を眺める
きっとこどものころから。
ちょっとこころが揺れて、
親友の声をきく。
狭くなっていた視界が少し広がる。
少し息がしやすくなる。
ふたりで笑って
冷えていたこころがあたたまる。
「現実」には素晴らしい体験もある。
あたたかいスープをつくって食べ
あたたかいお風呂につかる
そうやって五感をつかって
こころとからだを癒す。
「五感をはたらかせることは癒しにつながる」
今日も今日とて、本と友に癒されました。
今日も1日、お疲れ様でした


