＊お手数ですが
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櫻葉 Side：・・・
「っちょ・・マジでやめろってば・・・！」
大きなクリスマスツリーの飾られた
だだっ広い部屋で、
サンタは懸命に逃げまわる。
ダイニングテーブルを
回ってソファを飛び越え、
みんなの中でも
足はとびきり早いはずのサンタは
必至で逃げるのに
結局、一年中飾られている
その大きなツリーの下の
豪華で大きなラグの上で、
その手のひらが
サンタの手首を掴むと、
ぐいっとそちらに
引き寄せられた。
「ぅわっ」
捉えられたその細い腕を
引っ張られたサンタは
身体がグラリとしながらも、
それを引き起こした当人に
抱きしめられながら
あっという間に組み伏せられて
気づけば痛みを感じることなく
天井を見上げる格好になっている。
「お前、ホント毎回あきねーな。
どーせすぐに捕まんのに」
「う・・っるさい」
見上げるその整った顔は
本気の呆れ顔をしてるのに
サンタは自分の頭と床の間にある
その手のひらのあったかさに
身体がトクンとして
本来なら持ってる腕力が発揮できない。
ツリーのライトがきらきら光ると
それに合わせて
トナカイの横顔もきらきら光る。
「ど・・っどいてよ」
「どくかよ」
「離せっ」
「離さねぇ。
お前だってホントは捕まりたいくせに」
「はぁ？」
サンタは毎回、
本気で逃げているはずだった。
だからそんなトナカイの言葉は
カチンとくる。
そうして
カチンとくるのに
言い返せないのは
気づけばどうしても
いつもしっかりがっつりと
まるでそうなることを
望んでるみたいに
トナカイに捕まって
しまっているからだ。
「いいからもう離せってば」
「お前バカなの？
さっき離さねぇって
言ったばっかだろ」
「っとにかく今日はだめ。やだっ！
今日は1年に一回しかない
特別な日だって
トナカイだって知ってんだろ」
「もちろん知ってるに決まってる。
おバカなサンタと一緒にすんな」
「ばかじゃねぇ！」
「バカじゃなくてじゃあなんなの？」
「な・・にって・・・」
口が悪いくて
いつだって頭の回転が速いトナカイに
サンタはいつも
うまく言い返すことが出来ない。
口ごもったまま結局、
最後はいつもただ押し黙って
視線だけで反抗するくらいしか
出来ることはなくなる。
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なんて感じではじまっていた
「サンタとトナカイ」
覚えていてくださる方もいて
本当にありがとうございます♡
これから暑い夏がはじまる
いまだからこそ！
エ☆ロサンタのおはなしは
いかがでしょうかww
希望があれば
どこかで再アップ
していこうかなと思います★
――――――――――――――★―☆。.:*:・゜―
応援ありがとう！！！
連日、たくさんよんでくださってる
みなさんのおかげで、
「お気に入り」が増えてきています♡
本当にありがとうございます！！
毎日「読みました！」コメント、
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mew XOXO