京極夏彦「狂骨の夢」相関図とまとめ | 読後つれづれ

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先日、京極夏彦さんの「狂骨の夢」

を読了しましたが

 

 

いくつもの事件が入り組んで

非常に複雑な内容だったため、

改めて読みなおして、相関図にまとめてみました。

 

ネタバレなしで

大まかにまとめたのがこちら。

 

 

 

 

↓はネタバレとなりますので

これから読む予定の人は、

見ないでくださいね注意

 

 

 

 

 

 

 

 

(年表も作成中なので、あとで追記するかもしれません。)

 

 

 

 

 

知恵袋に面白い質問を見つけました電球気づき

 

 

ネット情報らしいのですが、1995年の「このミステリーがすごい!」ベスト10のタイトルが、

この「狂骨の夢」の本文中に隠されているらしい、というもの。

質問者さんが7つまで見つけていらっしゃるのですが、

あと3つ

 

・「プリズンホテル 秋」

・「流星の宴」

・「姑獲鳥の夏」

 

が見つからないそうです。

「姑獲鳥の夏」は京極さん自らの作品なのでない可能性も高く、

他の2作品を、読み返した時に探してみたのですが

 

 

全くわかりませんでした笑い泣き

 

 

ただ、5章の中禅寺敦子の台詞で

「京都に『拾鶴舘』と云う老舗の古書肆があるんですが」
という一文を発見。

 

『拾鶴館』(じっかくかん)といえば、あの『十角館』では・・・おいで

 

 

「プリズンホテル」については、逗子で伊佐間一成が逗留した木賃宿「桃🈶館」が怪しいと思ったのですが…。

 

大体、名前が怪しい。

「桃🈶館」と書いて「ももそのかん」と読むらしいですが、

🈶=「ゆう」であって「その」でも「えん」でもない。。。

 

鴨川周三の祖父が建てた洋館、何のために建てた?

いつ「桃🈶館」なんて名前がついた?

 

と怪しんだものの、全く解明できず汗

(検索しても「桃園」「桃🈶」で特にヒットするものなし)

 

 

「プリズンホテル」はヤクザが経営するリゾートホテルなのですが、

ヤクザは関東会、ホテルの名前は「あじさいホテル」

 

両方とも、ちょっと違う~~あせる

 

ということで、調査中です。。。

 

 

🍑🍑🍑

 

 

今回、読みなおして一番疑問に思ったのは、

京極堂が言った言葉。

「いいや。色色落さなきゃいけないようだぞ。刑事に小説家に釣り堀の親爺、それから元精神神経科医に牧師に坊主に──まだいるな。何よりも先ず、朱美さんから落してやらないとね」

 

牧師(白丘)と元精神神経科医(降旗)と朱美は、落とせましたね。

坊主(文覚)は落とせませんでした。

刑事(木場)と小説家(関口)は、

落とす=真相を知る、

ということだと思うのですが

「釣り堀の親父(伊佐間一成)」は何が憑いていたんでしょうね?

 

物語のクライマックスで、伊佐間が

 ──やっと  

やっと自分の番だ、伊佐間はそう思っている。

 

伊佐間は朱美のことが好きだったんだろうな、と思うのですが

それが「憑いた」ということなのか

そして「落ちた」ということはどんな状況なのか。

 

そして、伊佐間が死にそうになった間際に見た風景は

何だったのか。

 

 

 

 

この先「鉄鼠の檻」も読もうと思っていますが、

次回からはメモを取りながら読もうかな、

と思っております笑い泣き