年少児向け絵本9月号は「わすれもの」でした。
既に19日の金曜日にご家庭に持ち帰って、楽しまれたことと思います。
絵本は子ども向けの本ばかりでは、ありません。
大人向けに描かれた、面白い絵本もあります。
この絵本もそんな一冊だと思います。
人は皆、わすれものをします。
私は仕事柄、書類を多く扱っていますので、書類を探すことが多く、見つからないと時間を忘れて探してしまいます。書類の置き場を思い出すこともあれば、見つからないこともあります。
夜遅くまで探して、やっと見つかり帰ろうとすると今度は部屋の鍵が見つからないということが多々あります。
さて9月号の絵本の題名の「わすれもの」はいったい何だったのでしょうか?
この絵本の表紙では金色で強調された、頼りになりそうな表情をした主人公らしきロボットが描かれています。
読み始めると、主人公はおてつだいロボットのでんくんです。
でんくんは隣町までおつかいに出かけ、途中の公園で昼寝している犬を見かけ、ベンチでひと休みしました。
絵本を読み終えた時には気が付きませんでしたが、確かに、でんくんは帽子を被っておつかいに出かけ、途中で頭に帽子がない絵が続いています。
でんくんは、お店で買物を終えた時に、帽子がないと気づくとお店の中を一生懸命に探しました。
でんくんのロボットらしい探し方の絵も面白いです。
帽子の形や色が頭の中に入っているので、夢中になっているあまり、つい似たものを勘違いして見つけていました。
探し物をしたひとなら、よくあることと共感してしまいます。
その時でんくんが、ふと思い出し、ベンチのある公園にもどってきました。
そこには、さっきいた犬がまだ寝ていました。
帽子も風に飛ばされず、だれにも拾われずにベンチの上に残っていました。
やっとの思いで見つけてでんくんは、さっきまでの心配から解放されました。
大人がこの絵本を読んだ時には文章に集中し、絵の持つ意味を見落として読み進めてしまい、帽子の忘れ物のことに気づくでしょうか?
子どもたちは絵に敏感なので、気づく子が多いと思います。
なんだか、間違え探しみたいですが、これも絵本の持つ面白さだと思います。
さて、最後のページで、帽子をやっとの思いで見つけて、つい嬉しくなりスキップしながら、でんくんは公園を後にして帰ったところで、お話は終わっていますが・・・。
大人もでんくんの気持ちに共感して、ハッピーエンドの結末で読み終えると思います。
しかし、登場回数が少ないですが、犬の表情にも注目したいです。
特に最終ページの、ベンチの上の買い物袋へ視線をやった表情が何とも言えません。
裏表紙では、犬がでんくんを追って「わすれもの」を届けにきたことに、でんくんがお礼を言っている絵が描かれています。
もうひとつの「わすれもの」はこれでした。
子どもたちは絵を見て、気づく力がすごいです。おそらく、買い物袋のわすれものも、でんくんの姿から「でんくん、わすれている~。」と言うかもしれません。
人は一つの事に夢中になりすぎると、もうひとつのことが頭からきえてしまうという教訓を伝えています。是非、探し物をしているときの学びにしたいです。











