
¥1,470
Amazon.co.jp
題名から、自己啓発系だと思っていたのですが、全く違いました。
考えてみれば柳田さんはもともとノンフィクション作家ですからね。
各章でノンフィクションの内容を取り上げています。
あとがきで、「何にでも驚いたり知的興味を抱いたりするみずみずしい感性の持ち主だった自分の子供時代に戻るなら、きっとこれまでの日常とは違う、何らかの気づきが生まれるだろう。」と述べて、「人生やり直し」としているのは、今の日本人が直面している問題の根本的な解決は、子どもの心育てにまで遡らなくては見えてこないと伝えたかったようです。
これからの子ども達の心育てはもちろんのことですが、大人達にも長い年月で固まり枯れてしまった感性を取り戻すヒントを、現実の色々な例を挙げながら指し示しています。
でもやはり、題名を見て読者が想像する内容とはかけ離れていた気がするので、副題の「心の涸れた大人のために」の方が本題に向いていたのではないかと感じました。
自分の考えを改める事は、人生をやり直す事とは違うと私は思います。