私も7月に股関節人工関節置換の手術をしたし、今年は家族の中で身体について考える機会が多くありました。
父の入院先へ向かいながら
「私って冷たい人間なんじゃないだろうか?」
と思うくらい、頭の中がシンと静かで。
父が脳梗塞で倒れた時とは違って淡々と流れていく感じで手術が決まり、準備をし、検査を経て今日を迎えました。
妹が中心になってテキパキと段取りを整えてくれたお陰で私は楽。
母が妹を2人も産んでくれていて良かったと心から思いました。
不自由な足ではかえって父に心配を掛けてしまい、遠慮させてしまう。
口下手というか、不器用というか、父の愛情表現は私には難解で。
愛情とは思えない言葉を浴びせられたこともあり、何度も何度も優しい言葉を期待してはがっかりするパターンを繰り返し。
良かれと思ってやったことが父には気に入らず、「あほ」の一言で済まされることも多々ありました。
傷ついたり泣いたり「お父さんなんか大嫌い」と本気で思いました。
アクセスバーズのツールの一つに「問いかけ」があります。
父に言われた言葉達が棘のように刺さって、悔しくて悲しくてあとからあとから涙があふれてどうしようもない時、この問いかけをしてみました。
「これは誰のもの?」
ふと、私が子供の頃、父に怒鳴りつけられうつむいていた母の横顔を思い出しました。
「コレ(湧き上がる悔しさ、怒り、悲しみ)は母のもの?」
と問いかけたとたん、すうっと身体が楽になりました。
「そうか、私は母の感じていた哀しみを感じ取って自分の感じたものだと勘違いしたまんま、父と接していたんだ」
それに気付いたら、父に対して湧き上がっていた怒り、悲しみ、憤り、期待などが抜けていって、落ち着いて父に対峙するようになってきました。
どうしようもない感情が湧き上がってきたら
「これは誰のもの?」
って自分の心に聞いてみてください。
もしかしたら、他人のものかもしれません。
人を思いやれる、あなたの能力です。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
私達を見つけてくれてありがとう。
あなたとあなたの大切な方々が心身ともに健康で幸せでありますように。