2014年12月25日に放送された
NHK『あさイチ』のプレミアムトークに
ゲストとして登場した美輪明宏さん。
視聴者から寄せられた
相談への回答が素晴しいと話題になっています。
<<相談内容>>
人生うまくいかないなと思った時、
どう切り換えればいいですか、
悪いことしか思い浮かんでこなくなります。
という30代の方からのもの。
人間にはバイオリズムがある。
この世は正と負、光と闇、吉と凶、
相反する2つのもので構成されている。
闇がなければ光も無い。
すべてのものの良し悪しは、
2つが重なってはじめて成り立っている。
ただ、みんな、幸せとか、明るいとか、片方だけを望んでしまう。
だから人間はとても調子の良い時があるけど、
「最高潮に良い物」を手に入れないほうがいい。
功績があり、最高に素晴しい賞をもらう。
例えば、ハリウッドスターならアカデミー賞とか、
アカデミー賞をいくつももらうと、
ろくな死に方をしないと向こうでは言われている。
日本でもいくつも賞をもらったり、
あまりにもすごいものを貰うと、
病気や怪我を負ったり、亡くなったりする。
身分不相応な大邸宅を建てるような人にも、同じことが起こる。
だから昔の人は「負の先払い」と言って、
棟上げ式(日本で建物の新築の際に行われる祭祀)の時に、
紅白のお餅をまいたり、近所の人にお酒を振る舞ったり、
五十銭玉、五円玉をまいたりして、負の先払いをした。
正と負のバランスなんですよ。
と、前置きをした上で相談者にこう伝えています。
NHK「あさいち」ーより引用だから、悪い時期。どの扉を叩いても開かないような悪い時期は、外へ向かおうとしてもドアが開かない。
ではどうすればいいか?
「内に向かえ」そういう指令なのです。内へ向かうというのは「棚卸しの時期だぞ、
バーゲンセールの時期ではないぞ」という事。
だから「品を揃えなさい」。
美・知識・教養・技術、そういうもの全て、
自分の財産を増やしなさい。今はそういう時期。
それで、セールの時期が来ると、
あれ?っと思うぐらい、色んなところの突破口が開けていくんです。
そういう時期に貯めていたものを全てバァーっと出すと、
人生が上手く回り出す。
回り出したら、最高まで行かないうちに、
二番、三番手で引いておいたほうが無事でいられる。
あっちがダメならこっちがあるさ、こっちがダメならあっちがあるさ。何か突破口はあるんですよ。