せかいの終わりと、バースデーケーキ | ハナシカミョウリ

せかいの終わりと、バースデーケーキ

2日間


2ステージ



「カリフォルニア」の幕が閉じた。




ファミレスのテーブルで

あくまかてんしかよくわからないものに囁かれたあのときから

瞬きくらいのスピードで

本番当日がやってきて



目の前に現れて、あっというまに消えた。


夢でも見てるみたいだった。





一番最後のみんなの姿を

いつものように一番近くで観られたのが

ほんとうにうれしかった。

今迄で一番泣いたり笑ったり祈ったりした。





「おしばいはきえもの」

だけど。

確かに人物も物語もセットも綺麗に消えてしまったけど。



確かに、「そこに愛だけが残った」。





前日にしにゃんから祝ってもらったり

12時迎えた時点でもひゃんに祝ってもらったりしたけれど

今日が誕生日だったって事を

芝居が跳ねた後、実はすっかり忘れてしまっていた。




だから打ち上げ会場の電気が突然消えて

目の前に花とまるいケーキが出てきて

ハッピーバースデーの歌が聴こえた瞬間

あまりのことに、喜ぶより先にパニックを起こした。


あんなに沢山の人にお祝いをしてもらったのは、生まれて初めてだった。



これまで22回分の誕生日

正直悲しい思い出のほうの容量が勝ってて

誕生日っていう日がホントは、あまり好きじゃなかった。




けど、そんなこと

一気に心底どうでも良くなるくらい


本当に本当に嬉しくて




涙腺がぶっ壊れた。





このお芝居に関わって

このお芝居の時に誕生日があって

本当に良かった。

そう思う。




私は



体を


頭を


心を



もっと、だれかのために

つかわなければ。


今まで貰ったたくさんのものをかえさなければ。




皆様、本当に有難うございました。








わすれません。ぜったいに。