Calling | ハナシカミョウリ

Calling

空白の中に落ち込んで

千年単位の夢を見た

汚れた素足と出ない言葉に

苛立ちを覚えた


こんなにも余計なものばかり育ってしまった

間引き 間引き 間引き

乱暴な手が赤くなる

小さな蕾たちは一斉に首を落とされ

一面に広がる


暗闇の中に落ち込んで

星と身体の夢を見た

呼吸の辛さと止まらぬ涙で

頭がおかしくなりそうだった


おそろしい感情ばかり生まれてしまった

消して 消して 消して

幼い手は震えている

かすかな言葉たちはたちまちに大きくなり

つま先まで支配する


一度には口に出来ないこと

想像の外で今日も歯車は動き続け

夜と朝の合間に

明滅する表情に目を奪われながら

ここにあるものを理解しきれずにいる。


今日も


意識の中に落ち込んで

その名を呼んで夢を見る。