ノブちゃんに食事の後に



「うちで映画観ない?」



と誘われた




私は今回のデートで、ノブちゃんからちゃんと告白してもらえるんじゃないかと変に期待していたので、ちゃんとした言葉もないままお持ち帰りされるのもどうかと思ったけど、私はノブちゃんのことが好きだから行くことにした





タクシーの中で手を繋ぎ、私はドキドキしすぎて始終無言





手を繋いだまま顔は合わせず外の景色を見ていた





ノブちゃんの住むマンションに着く





学生が住むマンションとは違って立派なマンション




エレベーターの中でもどうしていいかわからずそわそわ





そしてついに





ノブちゃんの部屋に入る





入ると廊下があってその先には広めのリビング





私「お邪魔しまーす、綺麗だね、ここ新築?」





ノブ「うん、去年から住んでるんだけど新築だよ、なんか飲む?」




私「あ、お水下さい」




ノブ「なんで敬語なの?w  ちょっと待っててね」







なんか、昔、一番最初に先輩の家に行った時のことを急に思い出した







その時くらい、なんだかドキドキしている





ノブ「お水、はい」



私「あ、ありがとう。映画って、何観るの?」




ノブ「これでもいい?」




ん? 






ソウ






これって





すんごいヤバイホラーじゃなかった!?




私「え、ウソでしょ」




ノブ「うん、ウソだよ、びっくりした?この中から選んでいいよ」




そう言って棚を開けてたくさんのコレクションを見せてくれた




24やプリズンブレイクにバーンノーティス




私「海外ドラマ好きなんだね?うちのお母さんと一緒」



ノブ「そうなんだ、じゃあ観たことあるものばっかり?」




私「そんなことないけど、うーん、どうしようかな…それにしても、ノブちゃんホラー好きなの?」



ノブ「お化け系は全く興味ないけどこういうのは面白いよ?」



私「あ、お化け系じゃないのか、なんか、怖いって情報しか知らなくて…面白いの?」



ノブ「よく出来た映画だと思うよ観てみる?」




どうしようかな…




私「ノブちゃんは観たい?」



ノブ「うん、観たいけど無理しなくていいよ」



私「うーん、じゃあ、途中でギブしたらごめんね」



ノブ「全然いいよ、じゃあとりあえず観てみよう」







そして結局ソウを観ることに






ご飯に誘われて、今日は告白されるかも!?とか期待しながら来て、でも告白などされずにお持ち帰りされて、ホラー映画を観るという…




想定と大分違うけど、ノブちゃんと一緒にいたら楽しいから、ま、いっか






そして2人でソファに並んで座り、部屋の電気を暗くして再生する








もう、のっけから怖い





とにかく怖い





ああ…怖い





そしていちいち驚く





私は始まって15分も経たないうちにノブちゃんの腕にしがみ付き、腕に顔を埋めたりしながら、結局半分観てるのか観てないのかわからない状態でいた




でもなんか悔しいから、ノブちゃんの半笑いの



「もうやめる?」


の問いには頑なに


「やめない!」



と言っていた





そしてなんとかストーリーについていけるように怖さに慣れながら映画に集中した頃





突然ノブちゃんにキスされて押し倒される





え…





こーこーで!!?





私は驚いたけど、映画のドキドキと訳が分からなくなって、夢中でキスした





私「映画、止めて?」




ノブ「そうだね」




ノブちゃんはテレビを消した






突然シーンとした部屋






キスする音だけが聞こえる





ノブちゃんは私の服を脱がせ始めた




ノブちゃんと付き合ってないけど、私は自分を止めることができなかった







そのままソファでエッチをした






8個も年上の男の人




先輩とも太一くんとも全然違う感覚






私たちは夢中になって抱き合って、果てた









そして期待していた告白の言葉はないまま翌朝を迎えた









つづく