恵比寿で長年愛され続けているイタリアンが新たなコンセプトで、さらに艶っぽく、そして

二十四節季という日本人の琴線に触れるモチーフを取り入れ、パワーアップ。

旬の食材と遊び心を取り入れた、より大人が楽しめるお店へとリニューアルしました!

 

 

看板はなし!オートロックを開けてもらう秘めた入口は健在!

恵比寿を遊びつくしている人ならば、知らない人のいない『Ikra』と『福笑』。

20年近く前でしょうか?別のビルでは『Bar Deva』なんていうバーもオープンし、

夜景の見えるお店がほとんどなかった恵比寿の人たちの大きな話題となり

度々足を運んだことを覚えています。

どちらにも共通するのは、マンションの一室にあること。

また看板もなくエントランスでオートロックを開けてもらい入るという

正真正銘の隠れ家ということで恵比寿遊び人たちを虜にしたレストランでした。

 

 

そんなレストランが、大人心をくすぐるレストランとして2018年6月1日にリニューアル!

久々に伺いましたが、エレベーターで2階へ行き、扉を開けるとシックなまさに大人の空間

が広がります。奥にはインパクトある重厚なアンティークのマントルピース。

鏡に映ったグリーンの木々が初夏の爽やかさも演出しています。

 

天井を見上げると、ほんのり店内を照らすヨーロッパのアンティークライト。

こういうエレガントも作りは以前のままです。

 

 

2階のさらに隠れた空間にはソファがあるのですが、そこからホールを見下ろすと、

中央に大きな樹木が飾られ、それを取り巻くようにテーブルが配置されています。

大人の余裕というかエレガンスがたっぷり仕込まれた贅沢な空間になっています。

 

 

リニューアルでシェフがチェンジ!

「リストランテ カノビアーノ本店」や代官山「リストランテASO」で研鑽を積んだ後、

東京・京都のリストランテやアロマフレスカグループの料理長を歴任した

髙山 直一シェフがシェフに就任しました。

サービスはレフェルベソンスご出身のシェフソムリエ松本さんのスマートなサービスで

大切なお客様をお連れしてもた安心な対応でした。

 

 

Corso di Maggio 2019 皐月 12,000円
イタリア料理と日本料理を骨格とした調理法で、旬の食材に独自のクリエーションと

二十四節季をモチーフに取り入れた月替わりの献立を取りれています。

その他、旬の魚介や野菜、特選和牛などを用いた、その日限りの至高のコース

「Carta Bianca 18000円」、現在は「期間限定一周年記念コース 8800円」もあるようです。

この「期間限定一周年記念コース」はお得なので6月中にどうぞ♪

 

5月の下旬にお伺いしたので、まずは菖蒲酒から。

錫に金箔をはった和の演出からスタートです。

 

 

スプモーニ

ノンアルコールでお願いしたところ、スプモーニのように仕立てた、

美生柑のカクテルが出てきました。美生柑はオレンジのように濃くなくて

ファーストドリンクとしてさっぱりしていていい感じです。

 

 

5月と言えば端午の節句。

実は5月6日が誕生日ですが、なんかこの男の子のお祝的な日の翌日に生まれ

長男である弟のお祝ムード満載の時に私もお誕生日っていうのが

昔から嫌だったんですが、柏餅が食べられることが唯一の愉しみでした。

そんな柏餅を料理にしたのがこちら。

 

茶葉で燻した桜鱒 蓬と新じゃが芋、リコッタのトルティーノ

ふわっとした蓬の香りの生地をいただくと、塩気のあるサーモンの香り、

そして滑らかなリコッタチーズのサンドになっていました。

洋風にいただくとカナッペのような組み合わせですが、少し和の雰囲気になっていて

こんな風に日本の暦である二十四節季を取り入れているのだと感じてのスタートしました。

 

 

和牛と春野菜のアニョロッティ・イン・ブロード 四万十産山椒の香り

目の前でスープをかけていただき、中の和牛をしゃぶしゃぶのように火を入れて。

 

こちらには名残の山椒の花が入っていて、スープを入れると山椒の香りが際立ちます。

 

スープで火の入った和牛はとても柔らか。

やはりお肉にシャープな切れ味を添えてくれる花山椒とは抜群の組み合わせです。

 

アニョロッティにはしっかりした味わいのお肉が入っていて、

こちらも花山椒と共にスッキリいただきました。

 

 

八寸のためにお箸をご用意くださいました。

好きな色のお箸を選んでということで、持ち帰りもできました。これは嬉しいサービス。

 

 

八寸

八寸というかさまさまな前菜が盛り合されているというイメージ。

金柑で〆た鯖とロザードと紫蘇の実のしゃりしゃり粽

姫栄鰈の蕗の薹バター焼き

蛍烏賊と山菜のなめろうブルスケッタ

フォアグラ 晩白柚のマルメラータ 抹茶

パルミジャーノ・レッジャーノのクレーム・ブリュレ

 

こちらをさらにこの美しい石のプレートに自身で取っていきいただくスタイル。

友人と、これはカダイフねとか、これは私とか。これ取った?などと

楽しい会話をしながら自分のプレートに取ってくる瞬間も楽しい。

 

美しいだけじゃなく、とてもパワーを感じる演出。

そういえば、最初にいただいたドリンクのコースターもメノウが使われていてありがたいし。

 

ワインクーラーの周りにも石が置かれていていたのを思い出しました。

店名に『Hare』を使ったのは、ハレの日をイメージしたのだと思うのですが

まさにハレの日をよりパワーアップさせてくれそうなパワーストーンが

随所で使われ、幸せ運を引き寄せてくれそうですね。

 

 

海の幸のサラダ仕立て

甘みのある新玉ねぎのブルーテの上には生のさわら。

その上にはポン酢をベースにしたムースが乗っていました。

紫蘇が乗っていたりとなんだか和風な感じですね。

おかひじきはイタリア産ということでちよっとびっくりしましたが

青いトマトの香り、紫蘇の風味、そして山葵の味わいなどがマッチした

お造りサラダとでも申しましょうか。イタリアと和の融合したサラダ仕立てでした。

 

 

トマトとローズマリーのチャパタ、黒豆のパン・オ・ルヴァン

自家製の天然酵母で作ったという自家製のもっちりした、黒豆の優しい甘さの

パン・オ・ルヴァン。トマトの酸味を感じるチャパタは、お食事にもよく合います。

燻製したホイップクリームを添えていただき、いくらでも食べてしまいそうです。

 

 

会津産桜肉のタルタル ホワイトアスパラガスのフリットとトリュフ

 

サマートリュフのいい香りがしてきました。これを会津産の馬肉をタルタルにし

サクッと揚げられたホワイトアスパラガスと共に。卵黄とビネガーで作られた

まったりした、でも爽やかなソースがフリットも軽やかに食べさせてくれました。

 

 

仔羊のコトレッタと柴漬けのクスクス 青紫蘇と古酒香るスーゴ

お肉料理は、あじさいの葉っぱのようなものが添えられたり、パウダーが雨に見えたりと

少し梅雨の季節をイメージしているよう。この季節にざくろとは珍しい。

 

お肉はとても柔らかでびっくりするほどです。

ソースは昆布の使われた赤ワインソース。オリーブオイルとわさびを液体窒素で

凍らせたパウダーがかけられていたりとこちらも和の食材を取り入れた組み合わせに。

時間と共にじゅわっと溶けた山葵のパウダーがお肉になじみ、優しい山葵の味わいが

加わりました。脂身も適度にあったお肉だったので山葵の爽やかさが秀逸でした。

 

 

新わかめと雲丹のスフォルマート 蛤とグリーンアスパラ、アオサノリの飴

ちょっと箸休めのような感じで登場したのがこちら。

 

アスパラと共に浅利のしっかりした味わいのあんがかかった、スフォルマートは

雲丹とわかめという海の組み合わせ。素材の旨味を堪能できるお皿でした。

 

 

本日のご飯物・毛ガニと空豆

ストーブの鍋で炊かれてきたのは、ご飯。

このテイストで行くと、やはり最後はご飯で〆たいので嬉しいですよね!

 

表面を埋め尽くすたっぷりの毛ガニがめを引きます。

 

盛り付けは、カラスミを散らして華やかに。

毛ガニの良い出汁と、空豆の甘さ、そしてカラスミの奥深い塩味がマッチしたご飯でした。

 

 

しじみのブロード・時期の季節野菜のマリナート

しじみの出汁と新玉ねぎのピクルスがご飯のお供。

 

 

甘酒と酒粕、フロマージュブランとビアンコマンジャーレ キウイフルーツのソルベ

まずは優しい甘さとフレッシュチーズのドルチェから。

キウイの酸味でちょっとお口なおし。甘酒を使った優しい甘味が印象的でした。

 

梅酒のズッパ・イン・グレーゼ ヘーゼルナッツとメレンゲのセミフレッドと抹茶のソルベ

色合いの美しいドルチェですね。

 

甘酒に続き、こちらは梅酒と抹茶。

ほろ苦さもある抹茶とフレッシュな苺の酸味のバランスがよく、

最後まで和のインパクトが満載なコース仕立てでした。

 

 

最後は当然日本茶。かりがね茶を上手に淹れられてくださいました。

 

 

こんな水出し番茶も出していただき、ついおしゃべりも弾んでしまいました。

 

和食とイタリアンを上手く融合し、上質な和食のような設えが印象的。

料理だけでなくところどころに使われた石からもパワーをもらった気がします。

元祖看板のないインターフォンで入る秘密のレストランは

よりパワーアップして、そして今を感じる上質な料理へと変化して再オープンしていました!

 

 

 

HaRe Gastronomia (ハレ ガストロノミア)

東京都渋谷区恵比寿南1-9-4 長谷川力ビル 2F

050-3184-0301

営業時間 各時間、一斉スタート

[平日]18:30~ 19:30~ 20:30~
[土・日・祝日】 18:00~ 19:00~ 20:00~
[週末限定ランチ]
 13:00~13:30~14:00~(16:00close) 

 

 

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