今年も鎌倉市の清泉小学校5年生の皆様(引率者を含め総勢約90名)が3泊4日の「山の学校」(宿泊型自然体験活動)で当施設をご利用いただきました。
その2日目は、当施設周辺の森の中での森林整備体験活動です。
森林を所有・管理する協和財産区の協力の下、NPO法人やまぼうし自然学校の指導により、子どもたちが間伐の森林整備作業を実体験するプログラム。
午前8:30、森の中へ出発。
15分ほど歩いて現地に到着。
全員がヘルメットを着用し、やまぼうし自然学校の指導者からノコギリの扱い方や注意事項などの説明を受けます。
間伐は、森を明るくすることで、木を大きく育てるために行う森林整備作業。
今回、やまぼうしの指導者は8名体制。
森林所有者である協和財産区のあいさつ。
保有する森林面積は約2000ha、これは何と、鎌倉市全体の半分に相当する広さです。
ちなみに、そのうち、望月少年自然の家がお借りしているのは33ha、約60分の1。
チェーンソー伐採のデモンストレーションから。
今回デモで伐採するのは、樹高約10mのシラカバ。
伐倒方向にロープを張り、チリホール(ウインチの一種)で引く力を強める仕掛け。
伐採作業では、必ず、作業者が逃げる方向・伐倒する方向に支障物などがないかなど、指差し確認し安全を確保。
伐倒は、伐倒方向に真横と斜め上の2方向から切り進んで「受け口」を入れた後、その反対側に水平に切り込みむ「追い口」を入れて倒すのが基本です。
チェーンソーで切り始めてからわずか1分ほど。チリホールでちょっとテンションをかけた途端、予定した方向に地響きをたてて倒れました。
デモの後、6つの班に分かれて、実際の伐採作業に入ります。
班ごとに指導員からの説明。
間伐するのは、カラマツ・ヒノキ以外の木。
全員にノコギリを配布。
鞘に入ったノコギリを利き手の反対側の腰から吊り下げて準備。
切る木を選ぶ。
切り方の説明。
ご覧のとおり。
2~4人が一組になり、伐採作業。
時間のある限り、何本でも切り倒します。
倒れる瞬間。
切り倒した後は、枝を払い幹を1mくらいずつ「玉切り」にします。
これがなかなか大変な作業。
ノコギリ作業に集中。切れた瞬間はなかなか気持ちいい!
玉切りにした木は所定の場所に運びます。
心なしか森の中が明るくなったような気がします。
間伐をすることで日光が下まで届き、残った木がすくすくと成長して立派な木材となり、森全体が元気になります。
森が元気になれば、しっかりと土砂災害などを防いでくれるほか、様々な生き物が暮らす環境も保たれます。
そして、さらには、二酸化炭素を吸収し地球温暖化が進むのを抑える効果にも期待できます。
退所式で有坂校長先生のお話を聴く子どもたち。
日常を離れた集団体験活動を通じて、自然に親しみながら仲間と協力し助け合うことの大切さも体感してくれたことでしょう。
清泉小学校の皆様、今年もご利用ありがとうございました!