時には、今ある流れに身を委ねること。


これから生じる流れに身を委ねること。


すごく大事。


なぜなら、自分で流れをコントロールしようとして、流れに逆らうことは意外と多いから。


流れを支配しようとして、かえって、上手くいかないことは思っている以上に多いから。


何をするにしても、流れというのはある。


この流れに、いかにして乗るか、大事なキーポイント。


乗るか乗らないかでは、使う時間もエネルギーも大きく異なる。


しかも、結果も大きく異なる。


それほど、流れって重要なものなんよね。


あまり、意識していない人は多いが…


そして、流れというのは、自分でコントロールしようとしない方が良い。


自分で支配しようとしない方が良い。


よっぽど卓越した人ではない限り、そんなことはできるものではない。


できているつもりで、いつか、しっぺ返しを喰らうのがオチ。


流れって、膨大なエネルギーを秘めている。


そういうのは、コントロールしようとするのではなく、委ねた方が良い。


ただ、この委ねるというのが、できる人とできない人にハッキリと分かれる。


できる人の特徴は、自分自身の「我」が小さい人。


できない人の特徴は、自分自身の「我」が大きい人。


「我」が小さい人というのは、自分以外の人を平気で信じることができるし、平気で任せることができる。


自分一人ではやろうとうはせず、周囲にいる人の力を信頼して皆でやろうとする。


一方、「我」が大きい人というのは、何もかも自分一人でやろうとする。


周囲にいる人を信じることができず、自分一人で完璧を目指す。


そんな完璧主義な人が多い。


完璧主義な人って、すべてのことを自分の思う通りにしようとする。


人も時間も、流れさえも。


自分の思う通りにならないことを強く嫌い、何でもかんでも自分の思う通りにしようとする。


だから、他者と衝突することは多いし、自分自身の流れが悪化することも多々ある。


そして、物事の流れも支配しようとするから、委ねることができなかったりする。


委ねることができないから、必要以上に流れが悪くなることもある。


「我」が大きい人って、頑固で、自分を曲げようとしない傾向がある。


そのため、周囲にとっては、すごい迷惑な存在になりかねない。


ただ、「我」が大きくて、頑固な人って、ある意味被害者でもあるんよね。


なんせ、「我」が強くなる原因って、意外と、子供の頃にあるものだから。


子供の頃に、安らぎを感じることができずに育った人って、「我」が強くなる傾向が強い。


なんたって、家族に甘えることができずに、自分一人で何でもやろうとするから。


また、家族に心配をかけないよう、極力、自分一人で解決しようとするから。


そして、自分一人である程度のことができるようになり、ますます家族に甘えず、家族で安らぎを得ることができなくなる。


家族に甘えることができない人って、自分自身を委ねることが苦手なんよね。


家族に甘えることができないのに、他者に甘えることができるものではない。


ゆえに、家族以外の場でも、自分一人で何でもやろうとする。


他者を信頼して任せることを好き好んでやりはしない。


そういう感覚が根づいているため、流れに身を委ねることなんてやりはしない。


だって、根本的に完璧主義で、すべてを自分の思う通りにしたがっているから。


こういう人の特徴として、不思議と、自分はできる人だと思っている。


しかも、周囲を見下す傾向がある。


更に、待つということが苦手で、待つことに対して非常にイライラする。


だから、周囲の人は、この人の一つ一つの言動に過剰に反応する。


ビクビクしながら接するようになる。


当の本人は気づいていないが…


残念なことに、自分以外のものを信頼しておらず、信頼できるのは自分だけ。


よって、流れに身を委ねる、ということもほとんどしない。


だって、流れそのものを信じていないから。


自分の手でやれないものって、信じないし、任せない。


こんな生き方が、小さい時から根づいている。


当の本人が気づき、自覚すれば手放すことができるのだが、手放すことができる人はほぼ皆無。


なぜなら、完璧主義の傾向が強い人は、自分が正しいと信じ切っている人が多いから。


自分が正しいと思っていて、自分の意見を曲げる人なんてほとんどいない。


自分の正しさを貫き、他者に押しつける。


よっぽどのことがない限り、こうしたことが続く。


そのため、自分の意図とは関係なく、自分の下から人が離れていく。


最悪、自分をかまう他者がいなくなり、独りになってしまう。


独りになって、初めて、これまでの自分の言動を反省するものなんよね。


大概の場合は…


ただ、中には、独りになっても反省しない人もいる。


こういう人は、おそらく死ぬまで直らない。


ただ、独りになって反省した所で、時すでに遅し。


そうなってからでは、どうしようもない。


ゆえに、普段から、他者を信頼し、任せることをやっておくこと。


そして、流れに身を委ねることをしておくこと。


だって、「我」を強くしたところで、生きにくくなるだけなんやから。


極力、「我」は弱めた方が、生きやすいもの。


周囲と力を合わせながら生きていけるもの。


何でもかんでも、一人でするより、楽しいし、楽できるものなんよね。


どちらかを選ぶかは本人の自由だが、どちらが良いかは一目瞭然。


よって、普段から「我」を和らげて、小さな「我」で生きなよ。


その方が、人生は上手くいくものだから。


案外、そんなもの。



サコヤンの独り言

「流れに身を委ねることができるかどうかは、普段の過ごし方で決まる」