その他大勢の中の一人として生きている人はたくさんいる。


なんたって、その方が楽だから。


集団には属するのだが、決して、目立とうとしない。


自分一人で何かをする自信はないから、集団の中に溶け込む。


集団の中で抜け出ると、周りの自分を見る目が変わるから、極力、周りと同じようなことをする。


自分自身の個を出さないから、自分の良い点は伝わりにくいが、自分の悪い点も伝わりにくい。


つかみどころがなく、今の状況を保つ上では、効果的な方法。


その他大勢の中の一人として生きることは…


特徴としては、次のようなものが挙げられる。


自分がやる、という想いがない。


自分の力でやってみる、という想いがない。


やってやるんだ、という気概がない。


周りに合わせることに、重きを置き、自分自身が目立たないように考え、動く。


自分の行動の指針は、周囲の動向。


周囲がどのように動くかを感じ取って、それに合わせるようにして動く。


自分の考え、想いといったものは二の次。


指針が、自分ではなく周囲の動向。


自分の人生だというのに…


自分の考えを貫こうとすることもなく、自分の想いを強めようとすることなく、周囲に任せる。


いわば、自分の人生の決定を周囲に任せてしまっている。


そんな状態では、本当に楽しむことなんてできやししない。


本気で喜ぶことなんてできやしない。


本当に幸せを感じることなんてできやしない。


なんたって、周囲に合わせる生活では、自分自身が尊重されていないから。


自分自身をないがしろにして生きているから。


周りに合わせるばかりで、自分を見失って生きているから。


なのに、こういったことを当の本人が自覚していない。


だって、周囲に合わせることを当たり前なこととし、その生活に慣れているから。


この生活がおかしいという意識や発想がなく、感覚が麻痺している。


むしろ、自分を出して生きることの方がおかしいとさえされている。


人って、今までの慣れた環境を正しいものだと、善だと思いこむところがある。


そして、今までの生活にないものを、まちがっているものと、悪だと決めつけるところがある。


今まで築いた思い込みやとらわれによって…


その他大勢の中の一人として生きるのも、いわば、思い込みや決めつけ、すり込みなんよね。


小さい時から、平均的な人になるように育てられ、周りに合わせるような人になることを学ぶ。


すると、自分の個を伸ばすことよりも、周りに合わせる力の方が育まれる。


個を伸ばすことを疎かにし、周りに合わせることばかりをしていると、当然のように、周りに合わせる力ばかりが伸びていく。


ただ、周りに合わせる力を伸ばすだけでは、いざ、自分一人になった時に何もできなくなってしまう。


誰かがいないと、何もできない人間になってしまう。


なんせ、自分の行動の指針が、周りの動向になっているんやから。


自分で考え、自分で決め、自分の意思で動く。


ものすごく基本的なことが、やれなくなる。


なぜなら、周りに依存していると、自分がやる、自分の力でやる、やってやるんだという気概、こうしたものが育みにくくなる。


いや、育むことなく、歳だけを重ねていってしまう。


その結果、どうなるかというと…


周囲の動向、周囲の目ばかりを気にする人となる上に、自分自身に対して自信を持つことができない人になってしまう。


しかも、周囲の人から芳しくない評価をされることを非常に怖れる。


だって、芳しくない評価を受けると、今いる集団にいずらくなると、考えているから。


実は、考え方、発想、すべてが後ろ向きなんよね。


その他大勢の中の一人として生きる人は…


なのに、そのことに気づいていない。


これが厄介極まりない。


だって、人は誰もが素晴らしい力を持っているのはまちがいないのだが、考え方や発想が後ろ向きでは、素晴らしい力を活かすことはできないから。


むしろ、素晴らしい力を埋もれさせてしまう。


すごくもったいないんよね。


力はあるのに、考え方や発想が歪んでいるために、力を出せない状態で過ごしているのは…


そもそも、自分がやる、自分の力でやる、やってやるんだという気概を持つ。


こうした想いを持つだけで、人生はまちがいなく変わる。


だからこそ、いつまでもその他大勢の中の一人として生きているわけにはいかない。


その環境では、自分自身の可能性を萎めるだけ。


よって、その他大勢の中の一人の状態を脱する必要がある。


集団の中で、頭一つ抜きん出る必要がある。


こういった意志と覚悟を抱きなよ。


すると、意識や行動、結果といったものに変化が生じるから。


何も周囲に合わせる必要はない。


その他大勢の中の一人として生きる必要はない。


だって、自分の個を発揮して生きても良いんやから。


自分の考えを貫いて生きても良いんやから。


自分がやる、という想いを強めて、自らやる人生を歩んでも良いんやから。


決して、その他大勢の中の一人として生きる必要はない。


そういう生活に慣れているからといって、これからも続ける必要はない。


なんせ、自分のためにならないことをしても仕方がないから。


どうせなら、自分が楽しくなるように動いたら良い。


そのためにも、その他大勢の中の一人という状況を脱すれば良い。


自分の個がキラキラと輝くことをやって生きたら良い。


それで、OKなんやから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「その他大勢の中の一人という状況を脱しても良いんやで」