受け取り上手になること。


ものすごく大事。


なんせ、受け取り上手は、与える側をハッピーにさせるから。


なのに、多くの人は、受け取ることが下手だったりする。


日本特有の謙虚の美学、これが、受け取ることを拒む大きな要因の一つとなっている。


受け取ることを悪いことであるかのようにとらえてしまっている。


しかも、受け取ってはいけないとさえ、思いこんでいる。


もちろん、安価なものであれば、容易に受け取ることができる。


だが、安価なものでなければ、受け取ることにとまどう。


受け取ることにためらい、気を使う。


なんたって、人は、何かを受け取ると、それに見合ったものを返したくなるから。


中には、返さなければならない、と思いこんでいる人もいるから。


一般的に、受け取ることは嬉しいこととされている。


だが、それって、自分のキャパの範囲内でのことなんよね。


自分の範囲を超えると、嬉しさを感じるどころではない。


「どうしよう」という気持ちが生まれ、ヒヤヒヤしたり、焦ったりする。


落ち着ける状態ではなくなる。


ただ、自分自身の受け取るキャパがどれほどなのかを知ることってすごく大事。


なんたって、自分自身の受け取ることができるキャパと自分自身が与えることができるキャパって釣り合っているものだから。


受け取ることができる量しか、与えることができていない。


おそらく、そうなっているんちゃうかなぁ…


どんな力があろうと、どんなに光るものがあろうと、自分の受け取るキャパが小さければ、他者に素晴らしいことを与えることはできない。


与えたとしても、続いてはいかない。


だって、与えていれば受け取ることが増えることは、すごく自然な流れだから。


何かを与え、相手から何も受け取らなければ、相手のエネルギーのバランスは崩れる。


与えることって、受け取ることとセットなんよね。


そして、受け取ることができる量を増やすごとに、与えることができる量も自然と増えていく。


重きを置くのは、受け取ることができるキャパを増やすこと。


これがすごく大事。


なぜなら、受け取ることができるキャパが増えると、様々なことが変わっていくから。


例えば、月20万円を稼いでいる人がいる。


こういう人とって、20万円分の働きをしているから20万円という金額を得ている。


与えているという視点から見るとそうなる。


だが、20万円という金額は自分が受け取ることができるキャパだと決めつけているから、20万円という金額を得ているとも考えられる。


自分のキャパが変わらない限り、いつまで経っても、20万円という金額は変わらないもの。


自分自身の受け取るキャパを増やし続ける必要があるんよね。


すると、得られる金額は少しずつ増えていく。


お金を例に挙げてみたが、これは、何でも同じ。


相手の想いを受け取るキャパが大きくなればなるほど、より多くの想いを受け取ることができるようになる。


当然と言えば当然なこと。


口で言うのは簡単。


では、どうすれば、自分の受け取ることができるキャパを増やすことができるのか。


それは、自分自身の思い込みや決めつけ、禁止、義務といったものを手放すこと。


こうしたものが、自分のキャパを限定している。


ゆえに、手放すことで、少しずつ自分のキャパが増えていく。


ただ、手放したいからといって、すぐ手放せるものではない。


だって、思い込みや決めつけって、自分では気づいていないことが多いから。


気づいていないものに気づく必要がある。


そして、こうしたものに取って代わる新たな考えや気づきが必要となる。


そのため、自分自身と向き合い続けるともに、学び続ける必要がある。


自分自身に対しての気づきと、学び続けることによって得る気づきの両方が相まって、自分自身の受け取ることができるキャパが増えていく。


だから、瞬時に増える、ということは、そうない。


すごく地道な作業。


だが、ものすごく大事な作業。


やっている人は、まちがいなく、得るものが増えていくだろう。


お金や想い、自分の下に集まる人の数などが…


与えることはすごく大事。


だが、それ以上に大事なのは、受け取ること。


しかも、受け取ることができるキャパを増やすこと。


与えることに意識がいきがちだが、どれだけ受け取ることができるかが、その人の価値を表す。


謙虚な姿勢は、美徳とされているが、あまりにも謙虚だと自分自身を見失う。


その上、自分のキャパを小さくしてしまう。


ある程度の謙虚さは必要だが、ある程度のずうずうしさも必要。


謙虚を言い訳に、自分自身を抑えても意味がない。


そんなことをしても、単なる自己満足であってどうにもなりはしない。


自己満足を貫いても、自分のためになることは少ない。


こんなことよりも、自分の「我」を弱めて、自分の受け取ることができる量を増やすことを意識した方が良い。


まちがいなく、その方が人生に変化が生じるから。


人生を楽しく感じることができるようになるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「自分の受け取ることができるキャパを増やす意識を持って、どんどん増やしていこう」