思いやりを届ける。
人としてすごく大事なこと。
だが、多くの人が忘れていること。
他者に対して、思いやりを届ける感覚を失っている人は多い。
他者に対して、思いやりを届けるだけの余裕を失っている人はたくさんいる。
自分のことに精一杯になって…
自分のことばかりを考えていると、どうしても狭い視野で世界をとらえてしまうもの。
自分の損得だけで、やるかやらないかを決めてしまうもの。
何かをする際に、見返りを期待するようになってしまうもの。
自分さえよければそれで良い。
自分が得すればそれで良い。
自分が損しなければそれで良い。
残念ながら、こういった考え方がまかり通っている。
小さい時にはあった思いやりは、成長するごとに失われていっている。
おそらく、思いやりを届ける機会が日常にほとんどないからだろう。
もしくは、してもらうことが当たり前と感じ、傲慢になっているからだろう。
人は、心が荒んでいくと、他者のことまで考えることができなくなる。
自分のこともままならないのに、他者のことまで手が回らなくなる。
そのため、自分のことばかりを考えて生きるようになってしまう。
ただ、自分のことばかり考えていても、人生は好転していかないもの。
むしろ、衰退していく。
なぜなら、自分のことばかり考える人に、協力したいとは思わないから。
一緒に何かをしたいとは思わないから。
たとえ、どんなに素晴らしい力を備えている人であっても、自分のことしか考えないようであれば、継続して何かをしようとは思わない。
何かをすることになっても、単発で終わってしまう。
自分のことしか考えなくて、継続して頼まれる人というのは、よほど卓越した力を持っている人だけ。
そんな力を持っている人は稀なため、自分のことばかり考えている人は時の流れと共に淘汰されていく。
不思議と、そうなっている。
最終的に残る人いうのは、大概、自分なりの思いやりを他者に届けている人。
自分勝手でも、傲慢ではない。
いつも謙虚に人と接している。
だからこそ、その人の下に人が集まる。
人が集まるからこそ、そこに多くのパワーが集まる。
パワーが集まるから、様々なことをやれるようになる。
しかも、チャンスは人が運んでくることが多いため、より多くのチャンスにも出会う。
良いことがたくさんある。
他者に思いやりを届けていると…
人が人に惚れる場合、意外と、その人の心だったりする。
この人についていこうと思う場合、その人の想いや心に惹かれている場合が多い。
見た目や能力なんて二の次なんよね。
なのに、時の流れと共に、思いやりの心を失ってしまう。
本当に大事なものを必要ないものとして思い込んでしまう。
すごくもったいない。
でもその一方、見返りを求めたり、損得を計算したりと目先のことを優先してしまう。
少しでも得をすることが良いことだと勘違いして…
得することを否定するつもりはないが、自分のことばかり考えるよりも他者に思いやりを届けている方が最終的には多くを得るもの。
なんせ、自分のことばかり考えて得られる得なんて高が知れているから。
だが、他者に思いやりを届けていると、その思いやりは、人に広がっていくもの。
ゆえに、様々なところから自分のところに返ってくる。
間口が広いから、返ってくる時には、膨大なものになっている。
そもそも、多くを得ている人というのは、それだけ多くの人を喜ばせているもの。
よくよく考えてみると、お金というのは喜びの代替なんよね。
多くの人を喜ばせている人が、多くのお金を得ている。
どの企業もこれは同じ。
人が喜ぶものを提供できない企業が、時と共に淘汰されていく。
今残っている企業は、多くの人に喜びを提供できている企業なんよね。
こうした考えは、人も同じ。
他者に思いやりを届け喜んでもらえる人が他者の信頼を得る。
しかも、多くの人は心地よさを求めているため、思いやりを与えてくれる人のことを快く思うもの。
快く感じるから、時間とお金をかけてでも、その人に会いに行くようになる。
それだけの価値があるんよね。
思いやりを感じることができる人と会うことは…
ただ、自分がそう感じると他者もそう感じている場合が多いため、自然とそこは人が集う場になる。
魅力溢れた人の下には、多くの人が集い、そこが一種のパワースポットのようになる。
けど、始まりは、他者に対する思いやりを届けることだったりする。
たかが思いやり。
されど思いやり。
思いやりをバカにすることはできない。
だって思いやりを届けることが積み重なり、多くの人に伝わっていくと、とんでもない力を発揮することができるから。
多くの人が集い、一人では出せない力を出せるようになるから。
忘れがちな思いやりだが、実は、思いやりは人生を変える力を秘めているんよね。
そのため、いくつになっても、他者に対して思いやりを届けることができる人でありなよ。
見返りを期待せず、損得を計算せず、ただ自分なりの思いやりを届けること。
これを続けていると、自然と、自分の周りには人が集うようになるから。
案外、そんなものなんやで。
サコヤンの独り言
「自分なりの思いやりを届けよう」