傷つくことを怖れるから守りに入る。


人は、自分自身を大切に思うあまり、傷つくことを怖れてしまう。


傷つくことを身の危険と感じてしまって…


ゆえに、普段から、傷つかないように振る舞う。


それが、自分を守る術だと信じて。


だが、実際は、そうではない。


まったく傷つかなければ傷つかないで、より危険な状況になってしまう。


なんたって、傷つかない時間が長ければ長いほど、傷つくことを怖れてしまうから。


傷つかない間に築いた様々なものを守ろうとする力が働いて…


失うことを怖れて、傷つくことを怖れる。


危険な事態に陥ることを怖れて、傷つくことを怖れる。


傷つくことばかりあってはいけないが、傷つくことがないことも良くない。


なんせ、より一層傷つくことを怖れるようになってしまうから。


時折、傷つくことで傷ついても良いんだ、と自覚する。


これが大事なんよね。


だって、傷つくことを受け入れているからこそ、新たなことにチャレンジすることができるんやから。


傷つくことを怖れていては、何をするにしてもためらってしまう。


何かをやろうとしても、結局はやらないままでいてしまう。


やることによって傷つくことを、無意識の内に抱いているため、行動に取りかかることができないことが多い。


そのため、傷つくことに対して、何かしらの対処をする必要があるんよね。


じゃなきゃ、傷つくことを怖れるようになり、終いには、何もできなくなってしまうから。


もちろん、対処方法は、何だって良い。


大きな失敗をし、それを乗り越えることによって傷ついても大丈夫と思えるだけの自信を得る。


マイナスな感情を抱いた時には、傷つく前に信頼できる人に包み隠さず言う。


マイナスな感情を抱いた時には、傷つく前にその時の想いを文字にする。


自分に合う方法だったら何だって構わない。


ただ、傷ついた後に対処するより、傷つく前に傷つかない対策を練ることをお勧めする。


だって、その方が楽だから。


仮に、心が傷ついてしまえば、そこにフォーカスを当て歪んだ意識を修正する必要がある。


これは、膨大な時間とエネルギーを要するため、できることならしないで済む方が良い。


しかも、無意識にある想いを意識しようとするため、チョットした訓練も必要となる。


だから、傷つく前の段階で傷つかないよう対処しておくことの方が望ましい。


では、傷つく前に、どうやって対処したら良いのか。


それは、マイナスな感情を抱いた時に、マイナスな感情を解放できるような術を身につけること。


なんたって、心が傷つく場合、大概、マイナスな感情を抱くことが要因となっているから。


マイナスな感情を抱き、それを解放することなく放ったままにしておくと、マイナスな感情が心の中に残る。


その上、次から次へとマイナスな感情を抱き心の中に残すため、いつしか、膨大な量が自分の中に溜まっていることになる。


こうして、自分の中に溜まっているマイナスな感情が次第に心の傷となっていく。


おそらく、こういう仕組みになっているんちゃうかなぁ…


だったら、マイナスな感情をどうにか解放できる術を用意したら良い。


すると、その分、心の傷つく可能性がグッと減る。


マイナスな感情は溜めると良くないことはまちがいないだろう。


だから、マイナスな感情を抱いたら、自分の中に溜めずに外に出すよう意識して、これを習慣にすること。


すごく大事。


たとえ、マイナスな感情を抱いたとしても、外に出すようにしていると、自分の中に溜まることはない。


マイナスな感情が溜まることによって弊害が起きることもない。


結構、良いことが多い。


ただ、自分の外に出す方法として言葉に出すことをお勧めする。


なぜなら、カラオケに行って大声を出したり、ショッピングに行ってお金を出したりしても本質的なことは解決しないから。


確かに、その時その瞬間はマイナスな感情を忘れることはできる。


でも、意識しないことで、向き合わないことで、溜めてしまうことにもなり兼ねない。


些細なことだからといって、溜めていると、後々困ることが起きる場合もある。


ゆえに、芽が小さいうちにできる限り我慢することなく対処した方が良い。


その方が、これからを気分良く生きていくことができるはずだから。


そもそも、マイナスな感情って、好き好んで向き合いたくはないもの。


向き合いたくはないから、ついつい、溜めてしまう。


けど、ちゃんと向き合い、マイナスな感情を自分の言葉にすると、どうってことないものになる。


今まで気になっていたものなのに気にならないものになる。


自分の中に置いておくと、何度も何度も同じことを考え同道巡りをしちゃう。


しかし、言葉にすることで、客観的に見ることができる。


冷静になって分析できるようになる。


目で見ながら考えるってすごく大事なことなんよね。


なんたって、頭の中で考えるより、主観的要素を取り除くことができるから。


自分の中に置いておくと、主観的に自分に有利になるように修正してとらえることは多い。


だから、できる限り、主観的に判断することを避けるようにしなよ。


特に、マイナスな感情を抱いた時には…


だって、マイナスな感情を抱く時というのは、何かのセイにして自分は悪くないような態度を取る傾向が多いから。


自分が悪くないということは、滅多にないというのに…


マイナスな感情を抱いた時には、冷静さを欠く。


そのため、冷静さを取り戻すためにも、言葉にすることが大事なんやで。


とにかく、マイナスな感情を解放し、傷つくことを防ぐ。


こうしたことを意識し習慣にすることで、深く傷つく回数が減り、傷つくことを怖れなくなる。


傷つくことに対して対処を施すことで、よりチャレンジができるようになる。


ただ、傷つくことをいつまでも怖れていると、終いには何もできなくなる可能性もあるから要注意。


傷つくことについて考えるということは、人生ですごく重要なことだから普段からもっと意識しなよ。


それが自分のためにもなるから。


案外、そんなものなんやで。



サコヤンの独り言

「傷つくことに対して対処ができていると、様々なことにチャレンジがしやすくなる」