どんな人にも短所はある。


なんせ、全てを完璧にできる人なんて一人もいないから。


短所はあって当然。


それが人間というもの。


だが、短所といっても、何かができない、何かが苦手という類は、本当の短所とは言えないのではないか。


なんたって、そんなのがあっても、特別支障が出るわけではないから。


何かができなければ、何かが苦手であれば、それを得意な人にお願いして任せる。


すると、案外、上手くいくもの。


人の性質なんて、凸と凹のような関係性を持っているから、自分ができないことであっても、それを得意とする人がいるもの。


自分のできないところがひとつの個性となり、他の誰かとの関係性が培われる。


何も、自分が苦手なものを無理してやらなければいけない、ということはない。


頭を使い、工夫すれば、どうにでもなることは多い。


ゆえに、何かができないからといって、何かが苦手だからといって、をれを、自分の短所と思い込む必要はない。


むしろ、自分の個性と認識したらエェ。


短所ととらえると嫌なイメージがするが、個性ととらえると、何だかすがすがしくなる。


言葉は使いよう。


どんな言葉を使うかで、イメージが変わってくる。


それが、言葉の面白いところなんよね。


では、できないことや苦手なことが短所ではないとすると、一体、何が短所というのか。


その答えは、自分を傷つける習慣。


これが、人の最大の短所なんよね。


自分では気づいていない人は多いが、たくさんの人が自分を傷つけながら生きている。


これは、まちがいないだろう。


「自分を傷つける」


一言で言うとあっけないが、中身を見ていくと、小さなものから大きなものまで多種多様。


例えば、自分を否定する、自分を卑下する、自分の力を疑う、すぐ諦める、すぐ妥協する、自分の感情を抑える、言葉を我慢する、やりたいことを我慢するなど・・・


挙げていけばキリがない。


そもそも、人は、人との関係の中で生きる上で、たくさんたくさん自分を傷つけながら生きていく。


なんせ、自分のことよりも、相手や周りのことに気を使ったりするから。


自分が好き勝手やり、我を貫くと、相手や周りから反感を買うことが多く、かえって、自分の立場が悪くなることを経験上知っている。


ゆえに、自分のことを後回しにしがちなんよね。


自分の想いよりも、自分がその場に居やすいように周囲を気遣うことが優先されるから。


これは、自分が生きていくための一つの術。


そうやって、自分を殺してまでも、人と人との中で生きていく。


いや、生きていかざるをえないのであろう。


自分一人で何かを興し、自分の力だけで生きていく人は少ないから。


誰かに頼って生きている以上、我を通し続けるわけにはいかない。


ただ、そうやって、自分を殺すことで、自分自身は深く傷ついている事実。


しかも、仕方がないと妥協し、自分の心のケアをすることさえも怠ってしまう。


確かに、社会に出れば、自分の思う通りにできないことは多く、自分を傷つけてしまうことは、意外と多いもの。


だが、仕事とは関係ない場面でも自分を傷つける人は結構多い。


仕事で培った思考や習慣等を、プライベートにまで持ち込んでしまって・・・


仕事でも自分を傷つけ、プライベートでも自分を傷つける。


一体、いつ、自分が休まる時間があるというのか。


こんな状況では、自分が休まる暇がない。


だからこそ、仕事で自分を傷つけるのなら、せめて、プライベートでは自分の心をケアすることが大事なのではないか。


ケアせずに過ごせば過ごすほど、心はドンドン荒んでいくもの。


自分を傷つけるばかりでは、終いには、とんでもないことになるんやで。


たくさんたくさん自分を傷つけると、ある時から、自分に自信を抱くことができなくなる。


自分に自信がなければ、挑戦することは格段に少なくなる。


でも、妥協したり、諦めることは多くなる。


そして、できないと思い込むことも、苦手と思い込むことも増えていく。


自分を傷つけて生きて、良いことはほとんどないんよね。


実際のところ・・・


自分を傷つける行為は、ドンドンドンドン自分を蝕んでいく。


だから、ものすごく怖い。


だって、自分でも気づかないうちに、自分の身体をボロボロにするんやから。


最悪の場合、生きた屍のような状態にするんやから。


しかも、自分を傷つける行為って多くの人が習慣としてやっているから、自分では気づきにくいときている。


それが厄介なところなんよね。


なぜなら、自分の習慣に気づかない限りいつまでも、自分を傷つけ続けるんやから。


ゆえに、自分を傷つけ続けていないだろうか。


ちゃんと、自分の心のケアをやっているだろうか。


一度、確認した方が良いのだろう。


なんたって、確認すれば、自分の心が喜ぶことをしているか、傷つくことをしているかは、すぐ分かることだから。


仮に、自分を傷つける行為を小さい時からやり続けている人は、要注意。


だって、マイナスな思考やマイナスな習慣などでガチガチに縛られている可能性があるから。


また、自分の心を喜ばせて生きるか、傷つけて生きるかによって、時間の流れと共に大きな差を生んでしまうから。


どうせなら、自分の心を喜ばせながら生きなよ。


その方が、自分のタメになる上に、楽しく過ごせるから。



サコヤンの独り言

「自分を傷つける行為こそが最大の短所」