労務環境、企業カルチャーについて解説し
社員の立場から問題点を指摘している一冊。
基本的に、トヨタのこういったブラックな部分は
通常のマスコミに登場することがないそうです。
なぜなら、新聞、テレビ、雑誌、書籍のいずれにおいても
トヨタは巨大広告主であり、トヨタの暴露本とか
トヨタバッシングは日本ではタブーになっているため。
広告を収入源としていない独立系の著者が
紆余曲折を経て、やっと出版社を見つけて
書籍化した本なのだそうです。
トヨタバッシングできない日本の空気というのは
確かにあるのかもしれません。
ただ、こういうフリーの方の執筆する本は
広告主の影響を受けないけれど、
センセーショナルに描きすぎて、
極端な部分を強調しすぎると感じます。
ただ、こういった観点の本が貴重であることは間違いなく、
興味深く読みました。
- トヨタの闇 (ちくま文庫 わ 9-1)/筑摩書房
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