サックル・ママのブログ

サックル・ママのブログ

サックル・ママのブログです。

Amebaでブログを始めよう!

三年半前に、偶然ばったり街角であって。

その後 三年前の大晦日にばったりあって。


偶然が重なったある人との再会。

その人は 癌で闘病中だった。


でも、笑って。

「抗がん剤治療があっちゃってな~。今は元気ぴんぴん。奇跡やで~」って言っていた。

その後、私の近況、心境を聞いてくれて。


生きぐるしい。いろいろあって、復活したくて、

会社を興したけど、周りは私をうらやむけど、なんだか独りぼっちな気がする。

って 誰にもいえない愚痴を言っちゃった私に。



「生きて何ぼやで。生きてるうちに思いっきり好きなことしろ。何があっても思いっきり楽しめ。やりたいことをやりたいようにやれ。」

って 肩をたたいて また遊びにこいよ!って言ってくれた。


今から考えると あの時 私より随分と 体力的にも精神的にもまいっていたはずなのに。


その言葉になぜか支えられて、一瞬落ちかけていた私のテンションは 何とか持ちこたえた時期があったっけ。

私には必然的な再会だったとそのときは思ったっけ。

それから。

その人の言葉のとおり、寝る間も惜しんで思いっきり仕事に打ち込んだ私は、今は二つの会社を経営させてもらってる。


でも、

その人に会いに その人のもとに遊びにいくことはしなかった。


自分の人生に多くの人が参加していることを忘れていたかのように過ごした数年だったから。

その人の温かさも その人に若かりし頃貰った笑顔もずっとずっと忘れていた。


あの時なんで、約束したとおり遊びにいけなかったんだろう。。。



また 行くね 遊びに!

って、手を振った自分を思い出すと、とても子供で自分勝手にみえる。



その人は・・・、お父さんと呼ばれていた。

22年前。

福山で一時代を築いたかのように言われたくらい、こぞって若者はお父さんのお店に通っていたことを思い出す。

多くの若者に影響を与えた人。

私も少なからずあの人のお店で青春の日々を過ごした時期があった。

そこは、いつも若者であふれていた。


お父さんが愛した、みんなが愛した、お店の名前はVENIVENI「ヴェニヴェニ」。


そこで覚えたボブ・マーリーの曲とコロナというビール。

初めて飲んだカクテルの味。その味にはたくさんの夢が詰まってた。

その夢を現実にかなえた人が一体何人いるんだろう。

私は、恥ずかしいけれどその時の夢を何ひとつ覚えていない。

その後に出会った人生が私を大きく変えてしまったから。


3月23日、お父さんのお通やに参列したけれど、なぜだろう、すぐに涙が出なかった。

懐かしい、いつもお店で流れてたあの曲が、会場には流れてて・・・。

今もヴェニヴェニでは、あの曲がテーマソングのように流れているんだろうか。

お店に顔をださなくなってもう18年以上の時が過ぎてる。


お店に通うことがなくなった私にも、

偶然街でみかけるといつも笑って どうしてるんや?と聞いてくれたお父さん。

決まってそれから、たまには遊びに来いや~と肩をたたいた。

あの日。最後に再会した三年前の大晦日もそうだったように。


お別れ会で短い短い挨拶をした。お父さんに最後の挨拶をした。

私は、少しの後悔と少しの現実を胸に、あの日の再会のことをゆっくりと話した。

マイクを手にした私はそれを言葉にしてから、やっとちゃんと泣けた。



会いにいけなくてごめんね。

あの時 たたいてくれた肩に触れた手が小さくなっていたことに気づけなくてごめんね。

どんなときも笑っていた人だったって思い出したよ。

ごめんね、お父さん。

あの時の私はいつもひとりぼっちな気がしてて、自分の人生だけでいっぱいいっぱいだった気がする。

誰かに会いにいく元気も勇気もどこかに置いて生きてた。

前だけ向いて生きてればいいって思ってた。


あの時より少し大人になった私は、やっと昔を思い出せるようになったよ。
ヴェニヴェニはいつも活気があって 私達の象徴だったよね。

近いうちに懐かしい友人とそこで初めて覚えたカクテル、モスコミュールを飲もう。

そのカクテルが、あのころ語った私の夢を思い出させてくれるかな?