NO7からの続き↓
「マッサージで人を癒す」それはバリの人々にとっては当たり前のことなのかもしれません。
バリで生活して驚いたのはマッサージが老若男女問わずとても身近な存在だということです。
一人が身体がだるい、頭が痛いなど不調を訴えると「ちょっとおいで」という感じで友人と気軽にマッサージしあっています。
不思議なことに、プロのように上手ではないマッサージでも、人の手で触られる温かさや安らぎはどんな薬よりも効くのです。
「大切な人を楽にしてあげたい」という優しい想いが手から伝わることで、弱っていた内なるエネルギーがチャージされるのでしょう。
バリニーズマッサージの根底に流れる思想や伝統はこの島のDNAのように息づいていることを実感しました。
修行中はたくさんの失敗もありました。
レッスン中にも関わらずマッサージのあまりの気持ちよさに寝入ってしまったり、インドネシア語の“足”と“靴下”を間違えてずっと使っていたり(後でトレーナーが必死で笑いをおさえていた
事を聞かされて二人で大笑い。。。。)。
それでもバリの人達はとびきり優しい笑顔で私をサポートしてくれました。
優しい人々、ゆったりと流れる時間、美味しい食べ物、素晴らしい伝統芸術。
私はマッサージだけでなく、バリ島そのものに魅了されていました。バリニーズマッサージは必ず日本人の人達に必要とされている。私はこの確信を深め、オープンに向けてはやる気持ちを抑えながら帰国の途についたのです。
⇒次回に続く