・ お稽古はどのように、誰にしていただくのですか、やはり師匠の咲大夫さんに、よく稽古していただくのですか
その時の演目がどのようなものかによります。
例えば阿波の鳴門のようにひとりで語るものの場合、師匠にお稽古していただきました。
それとは違い、道行などの並びものでツレとして出させていただく時は、メンバーの中のシンの太夫(主役をやられる方)の師匠に全員でお稽古していただくのが一般的です。
ただ、どちらにも共通していえることは、師匠方にお稽古していただくまでに自分たちでしっかりと形になるようにお稽古しなければならないということです。
最終確認として、師匠にお稽古をしていただくのです。
いかに普段勉強しているかが問われます。
・ 大夫さんによって声の質が違うと思いますが、教わり方や目指す語り口は同じなのですか
違います。
根本、義太夫としての原則や構造はもちろん崩れることはありませんが、個々の声質や一門の芸の傾向など、細分化していくと、やはり自分の浄瑠璃を探っていかないといけません。
ひとりよがりになるのではなく、きっちりと基礎を土台にしなければいけないのが、とても難しいです。
・ 義太夫を音符にしたものがありますか、できないものですか
単純に音階をなぞるのも難しいと思います。
義太夫は語っているのであり、歌っているのではないからです。
・ 時代物と世話物では、語る上での違いはありますか
違いはたくさんあります。。が、ぼくはまだまだ体現できません(*´□`*)
・ 目指している大夫さんはいらっしゃいますか
勿論います。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚
・ 修行できついところ、楽しいところはありますか
むむむ、そうですねぇ。。
きつくないところはありません。
自分で厳しくしようと思えばいくらでも厳しくできますし、甘えようと思えばいくらでも甘くなれます。そこがいちばんキツいところですね。
楽しいことは!
舞台です!!
舞台にたっている瞬間が大好きです!!
・ 好きな演目、嫌いな演目はありますか
嫌いな演目はありません。
好きな演目、というより思いいれのある演目は、五条橋と初音の旅です。
・ 見台や衣裳(裃)はどのようにしているのですか
自前です。
肩衣や袴は、太夫が三味線さんのぶんも用意します。
見台も自前です。