季節の中で | 后バー有楽のブログ(さきバーうらく)

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交通会館地下1Fにある日本酒バーの日替わり女将が日々をつづります。

お疲れ様です。
月曜日女将のメグミです。
先週の土曜日は「夏至」でした。
1年で一番、陽が長くなる季節。

この時期の旬のものと云えば
野菜では「オクラ」
魚では「鮎」
飲物では「冷や酒」が
あげられるそうです。

ここで云う「ひやざけ」とは
常温の日本酒の事で、
冷たく冷やした冷酒ではありません。

酒場での注文時
「冷やで」と云えば
常温のお酒を指す言葉です。

今では冷蔵技術の発展もあってか
冷酒と混同される事もあるよう。

冷酒を表す語彙として
5℃を「雪冷え」
10℃を「花冷え」
15℃を「涼冷え」
なんて云う美しい言葉もありますね。

・・・でも私は使った事、無いなぁ。
冷酒は、温度指定する機会が少ないのも
あるけど・・・照れくさくて。
せっかく綺麗な言葉があるのだから
いつかは言ってみたいものですが・・・。

まぁ、なので「冷や酒」と云うと
だいたい20℃前後ですね。

コレが今の季節の旬の飲物。

もう寒くも無ければ
まだ暑くてたまらないという程の
気候でも無い。

保存の為に、
冷蔵庫で冷やしていた日本酒を
グラスに注いで掌で包み温めたり
デキャンタしてからグラスにあけたり
陶器の杯にあけて温度を上げたり
時間を置いて常温に戻したりと
色んな方法が有りますが

少し温度が上がる事で
甘味や旨味を拾い易くなりますし
味のバランスを崩す事なく
角がとれて、まろやかな口当たりにも
なっていきますから

いつもは冷酒派やお燗派のあなたも

是非この機会に
「冷や酒」の醍醐味を
御試しになってみて下さい。




旬のものって良いですよね。

四季のある日本だからこそ
折々で鋭敏に、季節のものを
自然と生活に取り入れるのが
昔からの習いになってる訳ですよね。
そして、それが理に叶ってるっていう

最近では
スコールや竜巻や雹
なんて異常気象も
日常的になりつつあるようですが

もとより日本人らしく
自然に対して柔軟な姿でありながら
臨機応変に暮らしていきたいものです。

♪あなたの旅が はじまる
 めぐる めぐる 季節の中で
 あなたは 何を見つけるだろう♪


・・・要は
オクラをしのぎに
鮎をつまみにしながら
冷や酒を呑んだりしたいなぁと。

「酒呑みは 何かにつけて 理由(わけ)を言い」
なんつって
詠み人知らずの川柳には
真理が込められていますね。

当店は、いつでも
美味しいお酒を御用意して
素敵な酒呑みのあなたを
お待ちしております。

「后バー有楽(さきばーうらく)」
Tel0332161610
オーダー戴いた日本酒は
御客様のお好みの温度帯で
出来る限り御提供したいと思ってます。
御気軽に御注文下さいませ。


今夜も有難う御座いました!