●特定名称 特別純米酒
●原料米 岩手県二戸市産「ぎんおとめ」
(精米歩合55%)
●酸度 1.4 ●アミノ酸度 1.3
●日本酒度 +5
●アルコール度 15.5%
●酒造年度 H19BY
【海外用スペックの酒】を
洋食と共に味わう。
10月末の2日間は、東京でも日中の最高気温が20度に届かない日が続き、日増しに寒さが加わってきているのが感じられます。
仕事が終わって帰宅してから、WEBサイト上で、先月末に参加した「日本酒の蔵元との交流イベント」で出会った各蔵元のお酒をチェックしていて、少し変わったタイプの日本酒がリリースされているのを見つけたので、早速取り寄せて呑んでみることとしました。
それがコレ、
【南部美人 特別純米酒 海外輸出バージョン】です。
このお酒は、岩手の「南部美人」の蔵元が、海外10ヶ国以上に輸出している「海外輸出バージョン」の特別純米酒を、輸出用のラベルのまま国内向けに販売したもので、ベースはもちろん日本版の特別純米酒と一緒なのですが、チョットだけ輸出向けにスペックを変えてあるそうです。
ラベルには英語で「INPORTED SAKE」と表記されていて、その下にローマ字で「TOKUBETSU JUNMAI SAKE」と表記されているのですが、外国人の中にはローマ字を読むのが苦手な人も多いらしいので、「特別純米酒」の英訳の表記もした方が良いのではないかと思われます。
ちなみに、国の行政機関である「酒類総合研究所」のホームページで調べてみると、特別純米酒は「Only made with rice and koji , Special process」と表現されておりました。
話が横にそれましたが、このお酒の色調は、炭素での濾過を行っていないので、「薄い黄金色」です。
(外国人には、白ワインに似た色に見えるかもしれません)
香りは、今が季節の洋梨「ラ・フランス」を想わせるほのかな果実の香りに、「小豆あん」の様なほんのり甘く柔らかな香りが加わって、全体としては「ほのかに甘やかで穏やかな香り」が感じられます。
口に含むと、まずは優しい甘味とキレの良い適度な酸,そしてまろやかなお米の旨味が口に広がり、後からやや苦味も感じられます。
余韻は比較的短く切れますが、後口は割としっかりしており、コクやボリューム感も程好くあります。
全体的にほんのり甘いフレーバーを感じさせる、「滑らかな飲み口でソフトな味わいのお酒」でした。
今回は、外国人がこのお酒を買ってきて自宅で料理を食べながら呑むシーンをイメージしつつ、洋食との相性をチェックしてみることとし、新宿のデパ地下で洋惣菜を色々と買い込んで来て合わせてみました。
まずは洋食と言えばコレ、
【ハンバーグ デミグラスソース】です。
久々に純米酒を洋食メニューに合わせてみたのですが、ジューシーなハンバーグと「デミグラスソース」の独特のコクのある味わいと、「南部美人」の程好いコクやボリューム感のある味わいの、二つの味わいの「濃さレベル」が丁度良く、両者が全く違和感なく口の中で溶け合ってゆきます。
【ロールキャベツトマトソース】
を試してみました。
こちらの組合せもまた、「トマトソース」のやや強めの酸味と、「南部美人」の持つキレの良い酸が口の中でうまく同調し、なかなか良いマッチングを見せてくれました。
こうして色々な洋食メニューと純米酒の相性の良さを実際に体験してみると、改めて日本酒の持つ「食中酒としての多様性」というものを実感してしまいます。
ちなみに、日本国内版と輸出版のスペックの違いがどうしても気になって、南部美人の蔵元に直接問い合わせてみたのですが、「輸出バージョンの特別純米酒」は、より香りを判りやすくする為に、「酵母のブレンド比率」を少し変えてあるそうです。
う~ん奥が深い…。

