【男山 生もと純米酒】
●特定名称 生もと純米酒
●原料米 秋田県産「吟の精」(精米歩合60%)
●酸度 1.6
●アミノ酸度 ?
●日本酒度 +4
●アルコール度 15.0%
●酒造年度 ?
秋の「北海道フェア」には
【燗上がり】のお酒。
「敬老の日」そして「秋分の日」と、2週連続で祝日となった9月中旬ですが、各地では秋の運動会なども行われているようです。
勤務先の会社の都内の和食8店舗では、10月下旬より毎年恒例で「北海道フェア」と題して、北海道の食材を使ったおすすめ料理を販売しているのですが、そのメニュー用の写真撮影を今月中に行うこととなり、例によって、その料理に合わせた日本酒選びを任されることとなりました。
早速メインの取引先の酒販店の北海道の地酒リストから選んで、試飲してみたのがこのお酒、
【男山 生もと純米酒】です。
出来るならば、同じ蔵から9月に出荷が始まった季節商品の、「男山 特別純米 ひやおろし」を使いたかったのですが、「北海道フェア」が終了する11月末まで、8店舗全店への安定供給が継続できるかどうか不安だったので、あえて通年販売のお酒を選ぶこととしました。
香りは、「ゆで小豆」を想わせる穀物類の香りや、「砂糖の入ったホットミルク」を想わせる乳製品の香りがあり、全体としては「ふくよかでミルキーな香り」が感じられます。
口に含むと、明快な酸が主張していながら、心地よい甘味やふくよかな旨味とのバランスは取れていて、後口にもしっかりとした酸の余韻が残り、「柔和な飲み口でしっかりした酸を感じる味わい」でした。
そしてこのお酒の最大の特徴は、45℃位のお燗酒にして呑むと、余韻の酸がぐっとまろやかになり、全体としてのコクと旨味が増すところで、このようにお燗にすることで、一段と味わいが深まり旨さが増すタイプの酒は、通常「燗上がりする酒」と呼ばれています。
さて合わせる料理ですが、純米酒と相性の良い定番の料理を何品か試してみたのですが、お酒の余韻に残るしっかりとした酸が、料理の旨味とやや平行線をたどってしまう傾向がみられたので、より個性の強い「酒の肴」として、
【富山産ほたるいかの沖漬け】を合わせてみました。
「酒の肴」とは良く言ったもので、「男山生もと純米酒」の豊かな酸を、「ほたるいかの沖漬け」の強い味わいがしっかりと受け止めてくれる印象で、2杯,3杯と杯数を重ねて呑んでしまいました。
次に、酸を効かせた料理を色々と試してみましたが、その中で突出した相性の良さをみせたのが、
これは以前にも「発泡にごり酒」との相性の良さで紹介した、フランス産のフレッシュタイプのシェーブル(山羊)チーズなのですが、このチーズ特有の爽やかな酸と、「男山生もと純米酒」のしっかりした酸が、口の中で見事に調和して溶け合い、思わず「う~ん旨い」とうなってしまいました。
以前から思っていたのですが、様々なタイプの日本酒と、それと相性の良いチーズとの組み合わせについて、実際の両者のテイスティング結果をもとにしながら、一度じっくりとまとめてみる必要がありそうですね。

