一度溶けた雪がまた戻ってきて、なんだかなぁと思う日々が続いておりますが
皆さんいかがお過ごしでしょうか☁
私はというと、いよいよ年度も終わりに差し掛かっていることもあり、
課題や探究活動に追われる毎日を送っています。
苦しくもありますが、忙しさに充実感を覚えてしまうのはグローバルあるある(?)かもしれません、笑
さてさて、それでは本題に入っていきましょう!
今週の火曜日、私たちは古典の授業で百人一首大会を行いました!
※百人一首を扱うことになった経緯はこちら
この授業では2チームに分かれて各チームから2人ずつメンバーを出し、
チーム対抗で勝負しました。
簡単にルールを説明すると、、、
【ルール1】札は全部で29枚(私たちが調べたもの)
【ルール2】読み上げは上の句のみ
【ルール3】お手つきは1回休み
【ルール4】最後に多くの札を持っていたほうが勝ち
【ルール5】取り札は半分ずつそれぞれの方向に向けて並べる
【ルール6】相手側の札をとったら相手側の1枚の取り札を自分たち側へ向ける
こんな感じです!
私自身、百人一首のルールは殆どわからなかったのですが
今回はかなり通常のカルタに近いかたちのルールで行ったので
ルールに悩むことはほとんどありませんでした。
ただ、カルタとは違って百人一首では読み上げられるものと取るもので書いてある言葉が違っています。
【ルール2】にもあるように上の句だけが読み上げられ、
そこから下の句を思い出してその下の句が書いてある札を取らなければいけません。
と言われても、、、、
かみのけ?しいたけ?
なんじゃそら!!!
となりませんか?私はなりました、笑
上の句というのは、 和歌の前半の5・7・5 のこと
下の句というのは、 和歌の後半の7・7 のこと
なんですが、こう言われてもピンと来ない気がするので
例を取り上げて紹介していきます。
例)
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪
↓全てひらがなにすると……
あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに よしののさとに ふれるしらゆき
なので、この句の上の句は前半の5・7(8)・5なので
「朝ぼらけ有明の月と見るまでに」
下の句は後半の7・7なので
「吉野の里にふれる白雪」
となります。
つまり!「あさぼらけ〜」と読まれたときに、参加者は「よしののさとに〜」
と書かれた札を取らなければいけない、ということになります。
そんなの無理!と思うかもしれません。
しかしそんなことありません。誰しもできる方法があります。
それはずばり、、、
暗記
です!笑
でもそんな百首も全部覚えられないよ、、、と思ってしまうそこのあなたにおすすめなのが、「決まり字」というものです。
「決まり字」は、大抵上の句の最初の文字がなるもので、この文字を聞けば下の句を1つに絞ることができます。
これもまた例をとって紹介すると、
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に ふれる白雪
この句の決まり字は「あさぼらけ あ」です。
「あさぼらけ」で始まる句は「朝ぼらけ宇治の川霧絶え絶えに〜」というもう1つの句があるのでこのような決まり字になっています。
「朝ぼらけ あ」という決まり字を聞けば「吉野の里に〜」という下の句であると決めることができるわけです。
あ、余談ですが例にこの句を取り上げているのは、
私のチームの名前が「チーム:あさぼらけ」だったからです😁
そして私たちも例にもれずこの決まり字を活用しながら、
歌を覚えていきました。
暗記のときはこんな感じ↓↓↓
火曜日は1日浜田キャンパスで過ごすので、図書館で行っています。
私が覚えたのはたったの15首だけだったのですが、
それだけでも頭がいっぱいで大変でした。
これを百首全て覚えるとなると想像しきれない難しさがあるなぁ、と思います。
そんなこんなで、意味や作者の背景を学び、それぞれの持つ情緒を嗜んだ私たちお気に入りの29首を使った百人一首大会を楽しみました。
授業で学んだことを知識としてだけでなく、娯楽の1つとしても自分のものにできるのは素敵なことだなと思います。
そして何より、百首の和歌がこのような形で現在でも親しまれていることが、
日本人のこれまでの軌跡を大切にする素晴らしさが出ているよい日本文化の1つだな、と思います。
さてさて、今年度も残り1ヶ月とちょっと、日数にしておよそ3週間です。
1年の締めくくりはりきっていきましょう!
卒業生第6号 鈴木ミチル✌