前回と少しかぶってしまいますが、
サピの算数で成績が上がらない子はどうしたらいいのかを考えてみたいと思います。
まずは、
デイリーサポートやデイリーサピを繰り返すことは、言うまでもありません。
前回書きましたように、
ただ繰り返すだけでは、
式や答えを覚えてしまう子がいるので、
必ず線分図などを書いて、
「自分がどの部分を考えているのか」
などを考えながら解く必要があります。
これがある程度できてきますと、
確認テストなどは出来るようになってきます。
ここで厄介なのが、
これだけではマンスリーテストの成績が上がらない子がいることです。
以前よりは問題をよく読んで考えるようになった子でも、
まだ修行が足りない子は、少し数字や文章を変えられてしまうと、
全くできなくなってしまいます。
こういった子たちは、
以前よりは考えるようになっても、
「一から考えていく癖」は、まだ身についていません。
デイリーサピなどを繰り返していくうちに、
いつの間にかにまた考えないで解くようになってしまいます。
本人たちは一生懸命考えているつもりなのですが、
長年染みついてしまった癖ですから、
そう簡単には治りません。
そこで、私が勧めているのが、
サピ以外の問題集を使って、
同じレベル(ここが特に大事ですか!)の
毛色の違う問題を解かせることです。
このような「対外試合」を行うことで、
「思い出す作業」がメインではなくなり、
基本から考えて、問題を整理せざるを得なくなります。
最初はかなりの苦痛のようですが、
慣れてきますと、初めて見る問題にもあまり抵抗が無くなります。
直接点数につながるとは言い難いので、遠回りのように見えますが、
長い目で見れば、かなり有効な方法だと思います。
こういう子たちは悩み抜くことが必要です。
悩んでいるうちに気づくんだ!ということを実感してもらって、
自ら問題文を整理する習慣をつけてほしいですね!
大変ですけど、がんばってくださいね!!

プロ家庭教師 坂田幸司教育研究所