バレエのドS先生、時々鏡が見えない方向を向いてレッスンする事がある。
自分の立ち方真っ直ぐか?クロワゼやエファセの方向正しいか?アラベスクの横の手どの位置にある?お隣の人との間隔それでいい?
舞台の本番は鏡ありません。
自分の体の感覚で見えない自分を見なくてはいけない。
感じる力!
これ子供達には先生特に訓練します。
他人の気持ちは見えない。見えないから感じる、他人の痛みはわからない、わからないけど感じる。そういう能力はバレエだけじゃなく人として生きていくのに大切。バレエを習うと言う事は、ただ踊りが上手い子を作るんじゃない、バレエを通じ人として大切な事を学ぶ場だと先生はいう。
私も同じ考えだ。
最近の親はコスパ、コスパって、受験に役に立たないし、プロになる訳じゃないから習い事なんて無駄。って考えがち。
だから、他人の気持ちもわからない子が出来る。やる事を全て指示しないと出来ない子になる。
見た目だけ結果だけ整えようとする。だから失敗に弱い、躓くと立ち直れない。
書道も同じ。
書いた墨の部分だけを見て、上手いの下手だの、それはパソコンの筆文字見るのと変わらない。
違う!
書は、書かれていない目に見えない部分を味わう芸術なんだよ。
この入り方、どこから腕を動かしてきたのだろう?この線はどんな呼吸で引いたのだろう?どんな圧で筆を紙についたのか?墨はどれほど含んでいるのか?
様々な見えない部分を見る。
感じる力がないと、書の味わいは軽薄な表面だけのものになる。
感じる力が衰えると、ボケるよ。
老害の皆さんも、他人の気持ちを感じる力が衰えてるから、自分勝手な主張になるし、その自分の姿を他人がどう見てるかも想像つかないから平気でやっちゃう。
ボケの始まり。
気をつけねば!
人は背中から老いる
なるほどねぇ、背中見えないからねぇ。顔のシミに高い化粧品つけて若く見せても背中で歳はバレる。
見えないものに目を向けて感じる力、衰えないように磨いていこう。見た目はオバちゃんでも、内面は20才のみずみずしさを少しでも保てるように