RECALL/RENAME
1. RECALL
2. Helter Skelter
3. 愛しのロックスター
Dr.ハクヤさんが加入して新体制となったRENAMEのシングル。
シングルという形式では、久々のリリースとなった本作。
前作「Quiet」からは約半年というスパンは、これまでの活動を踏まえれば精力的に動いていると言え、メンバーチェンジこそありましたが、積み重ねや継続性を感じられる作品となっています。
オリエンタルなサウンドと歌謡曲が近接。
どこか異国情緒を漂わせるシンセの音色でトリップするような感覚を与えつつ、Vo.AKIRAさんが歌うメロディは哀愁を帯びていて、和の感性も刺激してくるのですよね。
表題曲の「RECALL」が象徴的で、イントロのリフからインパクト抜群。
わずか数秒でダークな世界観に引きずり込まれると、大人の色気で包み込まれて逃げられない。
構成力の見事さは、これだけ深みがある楽曲が3分弱という短時間に収められていることからもうかがえるのでは。
続く「Helter Skelter」も、やはりシンセのフレーズが効いています。
ミドルテンポではあるものの、ダンサブルと捉えられなくもない独特なリズムがRENAME節。
最後の「愛しのロックスター」は、歌謡曲の要素を特に強めたナンバー。
渋さを前面に押し出して、余韻を残してクロージングしていきました。
短尺だから激しい、長尺だからスロー、という先入観にとらわれない彼ら。
どのように着地していくか読めないのも、聴いていて飽きない要因でしょう。
3曲で11分という事実が信じられない、実時間以上のボリュームを感じる1枚。
<過去のRENAMEに関するレビュー>