夕暮れゴールデンウィーク / 夕暮れガールスーサイド | 安眠妨害水族館

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夕暮れゴールデンウィーク/夕暮れガールスーサイド

 

愛のレプリカ/夕暮れガールスーサイド

1. 愛のレプリカ

 

マイ ネーム イズ ア スリーピー/夕暮れガールスーサイド

1. マイ ネーム イズ ア スリーピー

 

茜/夕暮れガールスーサイド

1. 茜

 

面影サンセット/夕暮れガールスーサイド

1. 面影サンセット

 

2023年のGW企画として、5月1日~7日に順次配信された夕暮れガールスーサイドのデジタルシングル。

 

これまでは、鋭角的な楽曲を展開してきた感のある彼ら。

超短期間での連続リリースとなった作品群は、幅の広さを示す契機としても機能しており、事実上のミニアルバムと言えるのかもしれません。

 

先陣を切った「愛のレプリカ」は、まさに彼らの王道と言えるのだろう歌詞にサウンド。

お洒落なリフを取り入れつつも、疾走感、スピード感を重視していて、キャッチーなサビはインパクト抜群。

ワンフレーズで夕暮れガールスーサイドの楽曲だ、と思わせるフックのフレーズは、Vo.mamoさんのセンスが凝縮されていますね。

 

「マイ ネーム イズ ア スリーピー」は、攻撃性に特化。

エフェクトで加工したヴォーカリゼーションも相まって、カオティックな印象を与えるハードチューンとなっていて、Ba.yoshiさん、Dr.papiさんの見せ場といったところでしょう。

一方で、Gt.takaさんが常にウネウネとしたリフを紡いでいて、その飄々としたスタイルが激しい楽曲のアプローチとして面白いな、と。

 

「茜」は、ストレートに疾走する刹那系ナンバー。

哀愁歌謡を踏襲したメロディは見られるものの、ひたすら切なさに突き抜けた軽快なリズムが心地良い。

勢いを持ちつつ、メランコリーな雰囲気をもたらすという点で、メロディ重視のヴィジュアル系リスナーには間違いなく刺さるであろう1曲。

ラストのギミックも、一筋縄ではいかない彼ららしいのです。

 

そして、「面影サンセット」は、バラードという位置づけでも成立しそうな歌モノチューン。

日常の描写を丁寧にすることで、個別具体的だけれど、誰でも心当たりがありそうな歌詞になっていて、何故だかグッときてしまう。

サビにおいて、もっとも耳に残るのが"気持ち悪い"というフレーズ。

ともすれば良い歌のセオリーをぶち壊しにしそうなものだけれど、それを成立させて、泣かせるワードにしてしまうのが彼らなのだよな。

 

王道的な「愛のレプリカ」はともかく、単発のデジタルシングルでは出してこないであろう楽曲も世に出た形。

音源派のリスナーも、より夕暮れガールスーサイドの音楽性が立体的になるきっかけとなったのでは。

ゴールデンウィークにどんな情緒にさせてくれるんだ、というのはさておき、これがメンヘラ系の王者であるという風格を既に放っていました。

 

 

 

 

 

<過去の夕暮れガールスーサイドに関するレビュー>

お晩です

CUT

夕焼け幸子