※ここに述べた感想はあくまでも僕の個人的なもので、メーカー、所属事務所、メンバーの意志とは無関係です。無関係っていうのもなんだけど。
「あなたはそう思ったのね」程度に読み飛ばしてもらえればと。
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3月16日、日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)にて、ドロシーリトルハッピーの全国ツアー初日を見た。
この日でメジャーデビューからちょうど3年。
直前に起こった震災で、デビュー当日に、一番応援してくれるはずの地元のお店にさえCDが並ばず、本人達も地震と津波の恐怖に怯えながら迎えたあの日から3年が経ったのだ。(彼女たちは全員が今も仙台在住)

直近のシングルが2作連続でトップ10入り。
先月リリースされた2ndアルバムがウィークリーチャートで9位にランクイン。昨年末の川崎市内でのライブでは1000人を動員するなど、いよいよ次のステージに進んだ感のある彼女達。
「ようやく」というよりは「ここまで来たんだなあ」という感慨の方が強い。

5人のライブを見るのは約1年ぶりの事。
今からちょうど20年前に、JIGGER'S SONでまさにこのシアターホールでライブをやった。
「親がやったステージに20年後に娘が立った!」という感じ。
以前ここに「ドロシーのメンバーとはもはや親子ではなく、先輩後輩」と書いた事があった。
もちろん今もそう思っているが、やはり20年という時間は親子を連想させ、またまた感慨深かった。


結論から言えば、とても良いライブだった。
個人的には「LIfe goes on」で目頭が…。
毎回感心するのは、あれだけダンスしながらクチパクがないこと。歌詞のカンペの類が一切ないこと。ファンとの一体感がハンパないこと。
何度かの海外公演も含め、凄まじい数のライブを経験してきた5人には余裕と風格さえ漂っていて、しかし歌とダンスには一切の手抜きがない。
合間のトークも打ち合わせしているのかしていないのか、自然でなんだか愉快で聞いていてあきない。
彼女たちのパフォーマンスについてはほぼ満点だと思えた。

終演後に移動中の新幹線で僕なりに考えた。
さらに先に行くためには何が必要だろう?
音響、照明、舞台セットは今後、さらに充実していくだろうからそこは今はいいとして。

結論は意外にすぐに出た。
やっぱり「楽曲」なんだと。もっと言えば「歌詞」かな。

ライブや作品、そして彼女たち自身のバリエーションを広げるような歌詞が必要だ。
これまでに、すでにかなりバラエティに富んだ楽曲(歌詞)が揃っていると思うが、やっぱり新曲がいいんだろうなあ。

大人は子ども達(とここでは言います)の邪魔をしてはいけない。
前に、上に広がろうとしているならばそれをサポートしたり加速する手助けをする。
自分が誰かの邪魔になってるだなんて、考えただけでもぞっとする。
そう言われたり、自分でそう感じたらすぐに退場するつもり。

ドロシーリトルハッピー。
これからも必要とされている限り、慎重に、しかし大胆に関わって行こうと思う。
スタッフの皆さん、ファンの皆さん、そしてカナ、マリ、ミモリ、ルウナ、コウミ。
これからもよろしくお願いします!

さ、曲書くぞ!


ドロシーリトルハッピーの全国ツアーは4月27日の渋谷O-Eastまで全国8公演。
「女の子のグループものはちょっと…」というあなた。
ドロシーは違う。ぜひ会場へ!